「転職するならどれくらいの貯金があれば安心できる?」
このような疑問を持つ30代の方はたくさんいます。
転職活動をするには意外とお金がかかるので、ある程度は貯金をしておいた方が安心なのは確かです。
特に、家庭を持っていたり仕事を辞めてから転職活動をするのであれば、なおさら貯金は必要となります。
そうしたとき、一体いくら貯金があれば安心して転職することができるのでしょうか。
そこでこの記事では、30代が転職するなら貯金はどれくらい必要なのかを解説します。
退職後に転職活動をする30代は100万円程の貯金が理想的
退職後に転職活動をする前提で考えている30代の方であれば、100万円程の貯金は必要であると言えます。
その理由として、筆者は30歳の時に仕事を辞めてから転職活動をしたのですが、かなり出費がかさんで100万円以上を使ったからです。
もちろん、スムーズに転職活動を進めることができると、これほど必要はないかもしれません。
ただ、仕事を辞めてから転職活動をする30代の方は、100万円は貯金しておくべきだと認識しておく方が安心です。
なお、100万円の内訳については以下のようなものがあります。
- 転職活動時の費用
- 面接用のスーツ
- 生活費
- 国民年金などの支払い
それぞれについて、詳しくご説明をしていきます。
転職活動時の費用
- 履歴書・写真・切手代
- 交通費
- 宿泊費(遠方の場合)
- 移動先での食事代
転職活動を行うとき、上記のような用途でお金が必要となります。
このとき、特に出費となるのが交通費です。
応募先の企業が近くであれば、さほど交通費はかからないかもしれません。
しかし、遠い場合はタクシー、新幹線、飛行機などを利用せざるを得ないこともあり、交通費がかさんでしまうのです。
また、場合によっては宿泊費が必要となることもあります。
なお、採用面接を受ける度にこうした往復の交通費が必要となるので、かなりの出費となる可能性もあります。
面接用のスーツ
採用面接を受けるとき、基本はスーツを着て臨む必要があります。
ただ、最近は私服で通勤や仕事をする30代の方が増えていることもあり、スーツを持っていないことがあるのです。
そのため、面接を受けるために適したスーツを持っていない場合は、革靴やカバンなどを一式揃える必要があります。
スーツ代は購入するお店にもよりますが、10万円は必要であると考えておくべきです。
なお、「私服でお越しください」と指定する企業も近年増えているのですが、この場合は「カジュアルビジネス」の服装で面接に臨むことが理想的です。
生活費
当然なことではありますが、転職活動中でも生活はしていかなければいけません。
そのため、転職活動費とあわせて生活費も必要となるのです。
例えば、賃料、水道光熱費、食費、通信代など、この他にも生活費が必要となる場合もあります。
特に家庭持ちで子どもがいる場合は、教育費や塾代などの費用が発生することもあるでしょう。
つまり、仕事を辞めている場合は全て貯金を崩して生活を維持する必要があるので、転職が成功するまでは膨大な出費となってしまうのです。
国民年金などの支払い
意外と見落としがちになるのが、国民年金、健康保険、住民税などです。
企業に所属して働いていた時は、これらの費用は給料から天引きされていました。
また、会社が一部負担をしてくれていたこともあり、満額支払う必要もなかったのです。
ですが、仕事を辞めると最寄りの市役所へ出向き、これらを自分で支払わなければいけません。
しかも、一部会社が負担してくれていた費用もあなた自ら支払う必要があるため、年収が高ければ高いほど膨大な出費となってしまいます。
なお、私はある程度の貯金があったのですが、ブラック企業へ入社したり無職期間が長かったりしたため、最後は支払いが満足にできない状況を経験しました。
そのため、転職活動が長引くほど貯金が大きく減ることを理解して臨むことが重要です。
もし仕事を辞めてから転職活動を行う場合は、最寄りの市役所で減免手続きを行うことができます。
詳しくは、市役所に出向いて職員から説明を受ける、もしくは電話で確認すると安心です。
この他、働いてきた期間によってはハローワークで失業保険の給付を受けることもできます。
こちらも詳しくは、最寄りのハローワークで説明を受けると安心です。
在職中の転職活動なら貯金はそれほど必要ない
上述の通りで、仕事を辞めてから転職することを考えている30代の方は、100万円ほどの貯金をしておく方が安心です。
ただし、在職中に転職活動を行うのであれば、貯金はそれほど必要ないでしょう。
単純な理由で、在職中であれば毎月一定の収入を得ることができるからです。
収入があると、転職活動費の全てを貯金から捻出する必要がありません。
そのため、お金だけでなく精神的にも余裕ある転職活動ができるはずです。
こうした観点から、ブラック企業へ勤めてるなどの特別な理由がない限りは、貯金を大きく減らさないためにも、在職中に転職活動を行う方が理想的ではあります。
貯金を減らさないためにも30代は転職エージェントを活用する
30代の方が転職する際に、貯金しておきたい金額についてお伝えしましたが、いずれにしても転職エージェントの活用をおすすめします。
なぜなら、転職エージェントを利用すると適切なサポートを受けることができ、貯金を大きく減らすことなく内定率を上げることができるからです。
転職エージェントですが、豊富な知識と経験を持つキャリアアドバイザーが在籍しており、さまざまなサポートをしてくれます。
例えば、独自に保有する優良企業の求人紹介、応募書類の添削、模擬面接の実施などのサポートを受けることができます。
なお、自ら行うことは難しい、労働条件の交渉もキャリアアドバイザーがあなたに代わり対応してくれます。
転職のプロが求人先の企業と交渉してくれるので、良い条件での内定獲得を期待できるでしょう。
このような優れたサポートを受けることができるため、貯金を大きく減らすことなく転職の成功を目指すことができます。
そのため、転職活動をする場合には、転職エージェントの活用も検討してみてください。
余裕ある貯金をして30代の転職を成功へ導く
状況にもよりますが、30代の転職では100万円程の貯金をしておくと安心です。
もちろん、貯金は多ければ多いほど安心なので、可能な範囲で貯めておくことをおすすめします。
なお、転職エージェントを活用すると、転職活動をスムーズに行うことができるため、費用を抑えることができます。
また、キャリアアドバイザーから適切なサポートを受けることもできるので、あなたの大きな助けとなることでしょう。
こうしたことを理解した上で転職活動へ臨むと、早い段階で優れた企業からの内定獲得を期待できます。
転職活動を行う30代の方の多くは転職エージェントを利用しています。
もし一人で転職活動を行うと、求人探し、履歴書の作成、面接対策、労働条件の交渉など、転職に関わる全てを自分で行う必要があるからです。
それに比べ、転職エージェントを利用すると、キャリアや転職活動に関する専門的な知識と豊富な経験を持つキャリアアドバイザーが全面的にサポートしてくれます。
なお、30代の方に適した転職エージェントの情報を以下にまとめているので参考にしてみてください。