30代の転職において、「転職すると年収は下がるのだろうか?」と考える人は少なくありません。
年収が下がると生活に大きな影響を及ぼすため、できることなら下げることなく転職をしたいものです。
なお、年収が下がる・上がるは働く業界や業種によって大きく異なり、個人が持つ能力やスキルによっても違いが出てきます。
しかし、誤った転職活動を行うと高確率で年収は下がるでしょう。
私は30代で4回の転職経験がありますが、うち3回は誤った転職活動を行い、劣悪な職場環境の会社へ入社してしまいました。
さらに、年収が200万円以上も下がったのです。
当然ながら、これほど年収が下がる転職をしてしまうと、生活水準を大きく下げざるを得ません。
そこでこの記事では、30代の転職で年収が下がるのを防ぎ年収アップする方法を解説していきます。
30代の転職で年収が下がる要因
冒頭でもお伝えしましたが、誤った転職活動を行うと年収は高確率で下がります。
もちろん、入念に対策を立て転職活動に臨む方もいますが、注目すべきポイントを理解していないと誤った転職をしてしまい、結果的に年収が下がることは珍しくありません。
そのため、まずは転職することで年収が下がる原因を把握する必要があります。
なお、以下で30代の転職で年収が下がる要因をご紹介します。
求人票の年収を鵜呑みにしている
30代の方に限らず、転職活動をする人の多くは、求人票に記載されている「募集要項」の情報を確認して転職先を探します。
例えば、以下のような募集要項を確認するのです。
仕事内容 | 車の買取営業・バイヤー業務 |
対象となる人物 | 高卒以上・未経験歓迎 |
勤務地 | 東京都 |
勤務時間 | 9:00~18:00 |
雇用形態 | 正社員 |
給与 | 月給30万円~80万円 |
休日・休暇 | 週休二日制・GW・夏季・年末年始 |
待遇・福利厚生 | 各種保険完備・通勤手当 |
上記の募集要項は一例ですが、一般的にこのような条件を記載して企業は求人募集を行います。
このときに、注目するべきポイントの一つが「給与」です。
例えば、余りにも低い給与を掲載している企業へ応募しないことは当然として、高すぎる・幅がありすぎる求人には注意しなければいけません。
なぜなら、高すぎる給与は厳しいノルマを達成した人のみ支給される場合が多いからです。
あるいは、過酷な労働環境の中で働くことで支給される給与であることも考えられます。
なお、月給30万円~80万円などの給与の幅が広すぎるのも基本的には同じ理由です。
給与が高いのには必ず理由があります。
私は記載されていた給与を鵜呑みにして転職すると、ひどく労働環境の悪い職場であったり、後から給与を下げられたなどの経験をしました。
そのため、求人票に記載されている給与を鵜呑みにして判断するのではなく、「なぜこの給与額を提示しているのか?」を調査した上で応募するべきかを判断することが大切です。
未経験の職種に転職した
人材募集をする企業の多くは、即戦力として貢献してくれる求職者を求める傾向にあります。
特に30代に向けて人材募集をする企業はその傾向にあり、活躍してくれる人物であることを期待するのです。
そのため、同職種への転職であれば年収アップしやすくなります。
しかし、中には未経験の方でも歓迎する企業も存在します。
このとき、未経験でも応募できることから挑戦しようとする30代の方も意外と少なくありません。
ただし、未経験の職種へ転職すると、現職で培った経験やスキルを活かすことができないため、年収は大きく下がる傾向にあります。
未経験者は新人として扱われるため、新卒者に近い年収からスタートするのです。
なお、私は未経験の職種へ転職したことがありますが、不運にもブラック企業へ入社してしまい、200万円以上も年収が下がった経験をしました。
つまり、未経験職種への転職は、年収が下がるリスクが高いことを理解しておくことが重要です。
妥協した転職活動をした
30代の方の中には、焦りから求人先に求める労働条件を妥協してしまう人もいます。
例えば、「早くこの職場から抜け出したい」「転職活動が長引いてツラい」などを理由に、労働条件を大きく妥協してしまうのです。
このとき、妥協したことで年収が少し下がる程度であれば我慢できるかもしれません。
しかし、年収が下がった上に労働環境の悪い会社に転職してしまうと、すぐに再転職してしまう可能性が高くなります。
なお、私は焦りから妥協した転職をした結果、3回連続でブラック企業に転職してしまい、最終的には年収も大きく下がるという経験をしました。
このように、焦りなどから妥協した転職活動をすることで、年収が下がる結果となった30代の方もたくさんいます。
30代の転職で年収が下がるのを防ぐためのポイント
上述の通りで、30代の転職において年収が下がることは十分にあり得ます。
しかし、適切な戦略を練り転職活動を進めることで、年収アップを実現させることも十分可能です。
詳しくは、以下で年収アップを期待できる転職活動の方法をご紹介します。
働きながら転職活動を行う
30代の方に限った話ではありませんが、転職活動は在職中に行うと年収アップを目指しやすいです。
働きながら転職活動を行うと、毎月一定の給与が入るため焦ることなく求人を吟味することができます。
つまり、在職中に転職活動をすると年収が下がる求人に応募したり、企業から悪い条件を提示されても妥協する必要がないのです。
しかし、先に仕事を辞めて転職活動をすると、内定を獲得して働きだすまで収入がないため、貯金を崩して生活せざるを得ません。
もし内定を獲得できずに転職活動が長引くと、焦りから年収が下がる条件でも妥協してしまうことにつながります。
実際に、私が転職に失敗した最大の要因は、先に仕事を辞めてから転職活動を行ったからでした。
良さそうな企業に何社応募しても内定をもらえず、焦りから大きく妥協した転職活動を繰り返してしまったのです。
なお、労働環境の悪い職場に勤めているのであれば、あなたの健康面を考慮して先に仕事をやめた方が無難です。
健康を損ねると、現職で働くことも転職活動もできません。
このように、特別な事情がない限りは在職中に転職活動を行うと、年収アップにつながる転職を期待できるでしょう。
年収を面接時に確認する
転職希望をする企業求人へ応募した際、書類選考を通過すると採用面接へ進むことができます。
このとき、求人票には給与や年収などが記載されていますが、本当に条件通りの給与や年収が支払われるのかを採用担当者へ確認するのも一つの選択です。
ただ、「聞きづらい…」「不採用になりそう…」などと思われるかもしれません。
確かに年収についての質問をすると、採用担当者によっては好ましくない回答や対応をされることもあります。
私は転職活動時に年収や労働条件の交渉をしていたので分かりますが、「その条件は厳しい」「検討させてください」などと回答され、結果的に採用は見送られました。
ですが、生活する上で年収はある程度なければ厳しくなり、少なすぎると働き続けるためのモチベーションが徐々に低下してしまいます。
そのため、本当に求人票通りの給与や年収が保証されるのかを確かめることも時には重要です。
仮に聞いたことで採用を見送られた場合は、あなたとは縁のない会社であったということです。
なお、年収の確認においては、転職エージェントを活用することでも知ることができます。
もし自ら採用担当者へ年収の確認を避けたい場合は、転職エージェントの活用も検討してみてください。
即戦力で活躍できることをアピールする
30代で年収アップする転職を目指す場合は、即戦力として活躍できることを企業にアピールすることが重要です。
30代を採用したい企業は、即戦力として活躍してくれることを期待しています。
特にマネジメント経験のある方は歓迎されやすい傾向にあるため、経験ある場合はアピールすると有利に働くことでしょう。
例えば、管理職として部下の指導や管理経験があったり、プロジェクトリーダーとしてチームをまとめた経験があれば、マネジメント経験があるとアピールできます。
なお、マネジメント経験がなくても、あなたが持つ専門スキルをアピールしても問題ありません。
エンジニア、WEBデザイナー、動画制作などの業界知識や保有資格など、企業が求めている人物像を理解しアピールするのです。
そうすることで、年収アップを期待できる転職ができます。
同業界・同業種で求人を探す
年収アップを希望する場合、同業界・同業種へ転職することが理想的です。
未経験の業界や業種は、経験のない仕事へ挑戦することになるため、今までの経験やスキルをほぼ活かすことができません。
つまり、仕事ができるように職業教育を受ける必要があります。
そのため、「キャリアチェンジ」と「年収アップ」の両方を叶えることが難しく、たとえ30代の方でも新卒同様の年収になる可能性が高いのです。
それに比べ、同業界・同業種への転職であれば、これまで仕事を通して培った経験やスキルを活かすことができます。
また、求人先の採用担当者も前向きに採用を検討してくれるため、年収が下がることなくアップも期待できます。
仮に最初は年収が下がるとしても、将来的に年収アップできる可能性ある同業界・同業種の方が、給与交渉がしやすくて上がりやすいです。
なお、私は30代で「整備職→販売員→通信販売→品質管理→整備職」と転職をしてきましたが、最終的には同業界・同業種への転職によって年収アップにつながりました。
外資系の求人を探す
年収が下がることなく年収アップを目指す転職をしたい30代の方は、外資系に転職することも一つの選択肢です。
外資系は実力主義の世界なので、会社に貢献さえできれば年齢、性別、勤続年数など関係なく年収アップできます。
それだけでなく、順調に業務を遂行すると無駄に残業をする必要はなく、休暇を取っても問題ありません。
もちろん、仕事を通して会社に貢献できなければ年収は下がり、残業をしてでも業務を遂行する必要はあります。
もしあなたが実力主義の中で、年収アップをしつつ大きく成長できる環境で働きたい場合は、外資系への転職も検討してみてください。
30代の転職で年収が下がるのを防ぐには転職エージェントを活用する
上述でご紹介した方法を考慮して、転職活動を行うだけでも、年収が下がる転職を防ぐことができます。
しかし、年収アップを目的とした転職を目指す30代の方も少なくありません。
この場合は、転職エージェントの活用することで、希望条件に合う求人紹介を受けることができます。
転職エージェントには、求人サイトには公開されていない企業の非公開求人を豊富に取り揃えており、あなたにマッチした求人を紹介してくれるのです。
また、各業界や業種に詳しいキャリアアドバイザーからサポートを受けることができるため、優れた求人の紹介意外にも、応募書類の作成・添削、模擬面接なども行なってくれます。
さらに、一人での転職活動では、求人先に希望する年収を自ら交渉しなければいけませんが、キャリアアドバイザーを頼るとあなたに代わり交渉してくれます。
転職のプロが直接求人先の採用担当者へ交渉してくれるため、年収が下がることを防ぎ、年収アップを期待できるでしょう。
このようなメリットが得られるので、希望する年収とマッチした求人を探したい場合は、転職エージェントの活用も検討してみてください。
30代の転職は適切な手順で年収が下がるのを防ぎ年収アップを目指す
30代で転職される方の多くは、年収が下がるより上がることを希望し求人を探します。
しかし、誤った転職活動をすると、年収は上がるどころか大きく下がってしまいかねません。
私は転職活動の進め方に問題があり、年収が大幅に下がるだけでなく、ブラック企業に3回も転職して大変な思いをしました。
つまり、転職をするときは年収アップを目指すと同時に、企業調査も非常に重要です。
なお、私は最終的に転職エージェントを活用し、働きやすい職場への転職と年収アップを実現することができました。
もし転職活動に不安がある場合は、転職エージェントを活用してキャリアアドバイザーよりサポートを受けてみてください。
そうすることで、年収アップを実現できる転職活動を行うことができるでしょう。
転職活動を行う30代の方の多くは転職エージェントを利用しています。
もし一人で転職活動を行うと、求人探し、履歴書の作成、面接対策、労働条件の交渉など、転職に関わる全てを自分で行う必要があるからです。
それに比べ、転職エージェントを利用すると、キャリアや転職活動に関する専門的な知識と豊富な経験を持つキャリアアドバイザーが全面的にサポートしてくれます。
なお、30代の方に適した転職エージェントの情報を以下にまとめているので参考にしてみてください。