「働かないといけないことは分かっていても、仕事をすることが怖い…」
このように、仕事をすることが怖いと感じる30代の人はたくさんいます。
例えば、「人間関係でひどい目に遭った」「過去に大きな失敗をした」「引きこもり生活が長くなりすぎた」などを理由に、仕事をすることが怖いと感じてしまうのです。
ただ、どれだけ仕事が怖いと感じてはいても、今後も生活をしていくためには収入源を確保する必要があります。
そうしたとき、やはり仕事をすることで給与を得る必要があるのです。
しかし、安心して働くためには仕事が怖いと感じる状況を克服しなければいけません。
このとき、どのようにして克服することができるのでしょうか。
そこで、仕事が怖いと感じる30代が原因を把握し、どのようにして克服できるのかを解説していきます。
仕事が怖いと感じる30代は最初に原因を把握する
まず、仕事が怖いと感じる30代の人は何かしらの原因が必ずあります。
そのため、改善に向けた行動に移すためにも最初は仕事が怖いと感じてしまう原因を把握することが重要です。
なお、30代の人が仕事が怖いと感じてしまう原因には以下のようなものがあります。
- 仕事で大きなミスを犯した
- 職場に怖い上司・先輩がいた
- 再びブラックな会社に勤めたくない
- 無職期間が長くなりすぎた
それぞれについて、ご紹介していきます。
仕事で大きなミスを犯した
仕事が怖いと感じる30代の人の中には、過去に勤めていた会社で大きなミスを犯したことが原因となっている場合があります。
例えば、以下のようなミスが原因となっています。
- 技術的なミスで何千万もの損害を与えた
- 個人情報を何万件も流出させてしまった
- 主要取引先との大事な打ち合わせを忘れて破談となった
上記のような、大きなミスを犯したことで仕事が怖いと感じるようになるのです。
中には、会社の起業時から関わり大きく成長させたものの、大きなミスが原因で破産させてしまったことを原因として仕事が怖いと感じるようになった人もいます。
実は、かつて私が勤めていた会社でも、誤った作業を行ない8000万円近い損害を会社に与えた社員がいました。
会社に損害を与えた社員は何とか立ち直りましたが、こうしたことを原因で退職し、そのまま仕事が怖いと感じて働くことなく家に引きこもる人もいるのです。
職場に怖い上司・先輩がいた
30代に限らず仕事が怖いと感じる原因の一つに、かつての職場での人間関係が大きく影響していることがあります。
昔勤めていた会社で、「八つ当たりのように毎回上司から叱責された」「軽いミスでも大声で怒鳴る先輩がいた」などが原因で、働くことがトラウマになり仕事が怖いと感じるようになる人もいるのです。
更にひどい場合は、暴力を毎回振るわれていた過去のフラッシュバックが起こり、恐怖から立ち直れず働くことができない人も存在します。
実のところ、私も学生時代に相手の気分で暴力を振るわれたことが何回かあり、社会人になってからは暴力を振るわれていた社員の噂を耳にしたことが数回ありました。
当時の私は、教師に暴力を振るわれた旨を伝えていたためことは収まり、暴力を振るわれていた社員も上層部に報告をして対処してもらったとのこと。
このようにして、何とか立ち直る人がいる一方で、過去の恐怖から仕事が怖いと感じ働くことができない30代の人がいるのも実情です。
再びブラックな会社に勤めたくない
かつて、労働環境が劣悪な職場で働いていたことを原因とし、仕事が怖いと感じる30代の人も少なくありません。
例えば、会社での拘束時間が長すぎたことや、明らかに達成が難しいノルマを強いられる、挙句にはパワハラやセクハラが横行しているなど、いわゆる「ブラック企業」に勤めていたことが原因で仕事が怖いと感じる人もいるのです。
劣悪な労働環境の中で仕事を強いられると、誰しも大きなストレスを感じてつらいと思ってしまうものです。
中には、それでも耐え忍ぶ人もいますが、やはり我慢しきれないことから退職したり、ストレスの影響からうつ病を発症してしまう人もいます。
なお、私は4回の転職経験があるのですが、うち3回はブラック企業に該当する劣悪な職場環境の会社へ入社してしまいました。
私の場合は、すぐに退職をする手段を取ってきたため難を逃れましたが、ブラック企業に勤めていたことが原因で仕事が怖いと感じてしまうことは理解できます。
無職期間が長くなりすぎた
さまざまな理由で、退職後に家に引きこもり、無職期間が長くなりすぎたことが原因で仕事が怖いと感じている30代の人もたくさんいます。
例えば、先でお伝えした仕事で大きなミスを犯した、あるいは職場に怖い上司・先輩がいたことを理由に退職後、家に長く引きこもっていたため無職期間が長くなっている人もいるのです。
無職期間が長くなった理由は、前職での出来事により仕事が怖いと感じていることもありますが、中にはうつ病を発症して治療を続けていたことが影響してのこともあります。
私も無職期間を1年半以上作ってしまった過去があるので分かりますが、空白期間が長くなりすぎると働く自信がなくなったり、また過去と同じようなことが起こる可能性を考えると仕事が怖いと思いがちになります。
そのため、無職期間が長くなりすぎた人は仕事が怖いと感じてしまうのです。
仕事が怖いと感じる30代ができる対策
上述の内容を原因とし、仕事が怖いと感じて働くことができない30代の人は多いです。
ただ、冒頭でもお伝えした通りで、これからも生活していくためにはやはり収入源を確保する必要があります。
そうしたとき、収入源を確保するためには働く必要があるため、現状を克服して求人を探す行動が重要です。
ですが、どのようにして仕事が怖いと感じる気持ちを克服すればいいのでしょうか。
これについては、事前に原因を把握したうえで以下のことを実践すると、克服に向けて前進することができるようになります。
仕事が怖いと感じる原因をまとめる
仕事が怖いと感じる理由は、既に把握しているとは思いますが、次はその原因となったことをまとめることが大切です。
具体的に、紙、スマートフォン、パソコンなどを使い、仕事の何が怖いのかを記入もしくは入力してまとめます。
例えば、上述でご紹介をした「仕事で大きなミスを犯した」や「職場に怖い上司・先輩がいた」など、怖いと思うことをすべて書き出しまとめます。
このとき、仕事で大きなミスを犯すのが怖いと感じているんであれば、これは「あなた自身の問題」です。
あるいは、職場に怖い上司・先輩がいたのであれば、「あなたと直接関わる人物の影響による怖さ」となります。
つまり、仕事が怖いと思う理由を紙などに書き出しまとめることで、仕事が怖いと感じるのは自分自身の問題なのか、それとも他者が関係しての怖さなのかを知ることができるため、それぞれにあった克服法を練ることができるようになるわけです。
なお、あなた自身の問題で仕事が怖いと感じている場合、あなたが得意とすることを参考に仕事を探すと、自信があることから前向きに業務に取り組みやすくなります。
そして、他者が関係して仕事が怖いと感じている場合は以下でご紹介をしているように、企業の口コミサイトなどを参考に詳しく調べて求人先を選ぶと、仕事復帰のための一歩を踏み出すことへ繋げることが可能です。
ホームページ、口コミサイトでリサーチする
仕事が怖いと感じる30代の人が、求人を探す際に実行しておきたいことは、気になる企業のリサーチをすることです。
例えば、「前職でひどい暴言や暴力を振るう人がいた」「長時間勤務を強いられる職場だった」などにより、仕事が怖いと感じて今に至る場合、求人応募をする前に企業をリサーチしておくことで、ある程度の情報を事前に知ることができます。
もちろん、あなたが得意とする職種で復帰したいと考えている場合も、企業のリサーチは参考になるためとても重要です。
企業をリサーチする方法は、会社のホームページを確認して調べることもできますが、正直なところ事業内容や店舗所在地、先輩からのメッセージなど、当たり障りのないことしか知ることができません。
このとき、もう一歩踏み込んだ企業内容を知るためには、転職会議・openwork・Lighthouseなどの、企業口コミサイトも利用しながら情報を集めて調査することが大切です。
なお、企業口コミサイトを利用すると、以下のようなことを知ることができます。
- 福利厚生・職場環境
- 勤務時間・休日休暇
- 組織体制
- 女性の働きやすさ
- 入社前とのギャップ
- 年収・給与
上記のように、企業の社員や元社員、求人応募をした求職者が書き込んだ企業に対する口コミを参考に、あなたが気になる会社のリサーチをすることが可能です。
こうしたことを事前にしておくと、仕事をすることが怖い状況の克服に繋げることができるようになります。
働くことで趣味にお金を費やせることを想像する
これは、マインド的な内容になりますが、働くことで得られる給料によって好きなことにお金を使う自分を想像すると、仕事が怖いとの思いの克服に繋げることができるようになります。
仕事をしていない現状、基本的に収入がないため貯金を切り崩した生活をしているはずです。
そうしたとき、貯金も無限にあるわけではないためいずれは底を尽きます。
貯金が尽きれば生活が苦しくなるのは避けられないため、さらに厳しい状況になりかねません。
そのため、まずは既に新しい職場で働いて給料をもらっている自分を想像してみてください。
さらに、もらった給料をあなたの好きなことや趣味などに費やしている自分を想像すると、気分が良くなってきます。
つまり、仕事をすることが怖いと先に考えるのではなく、既に入社をして給料をもらい、あなたが好きなことにお金を使って幸せそうにしている場面を想像すると、徐々に現状の克服に繋げることができるようになります。
なお、これはかつて私が転職活動をするもうまくいかず、1年半以上も無職状態が続いて貯金も底を尽き、苦しかった時に実践していたことの一つです。
人は何かの目標や叶えたい夢があると、実現に向けて行動に移すことができるため、働くことで得られることを設定して活動すると、仕事が怖いと思う気持ちの克服に繋げることができるようになります。
仕事が怖いと感じる30代は転職エージェントを頼る方法もある
仕事が怖いと感じる30代の人が克服するために、できる対策について上記で述べてきました。
このとき、転職エージェントを頼ることでも、仕事が怖いと感じる現状の克服に向けた求人探しを行うことができるようになります。
転職エージェントは、転職の成功に向けて支援をしてくれるサービスの一つであるため、あなたが仕事復帰するための大きな助けとなってくれます。
例えば、転職エージェントには転職サポートを行うキャリアアドバイザーが在籍しているのですが、仕事が怖いと感じている状況を打ち明けるのです。
そうすることで、キャリアアドバイザーからアドバイスをもらうことができ、極力負担の少ない企業の求人を紹介してもらうことができます。
もちろん、あなたが求人先で気になることがあるのであれば、キャリアアドバイザーに伝えることで調査してもらうことも可能です。
具体的には、勤務することになる職場の雰囲気、会社の社風、平均残業時間、女性の働きやすさなど、自ら調べることが難しい内容でも、キャリアアドバイザーが直接企業に問い合わせをするなどして調査し報告してくれます。
応募書類の書き方や、模擬面接による対策などのサポートもしてくれるため、あなたが安心して働くための大きな助けとなります。
職場見学の実施をお願いしてみる
キャリアアドバイザーに職場見学の実施をお願いすることで、気になる企業の職場を見学できるように手続きしてもらうことも可能です。
企業によっては難しい場合もありますが、極力職場見学の実施をお願いすることで、仕事が怖いと感じるようになった原因が求人先ではないのかを確かめることができるようになります。
例えば、実際に勤務することになる職場を見学することで、「人間関係は良好か」「仕事に追われている感じはないか」「働きやすそうな職場環境か」など、あなたの目を通して触れ感じ取ることができます。
実際のところ、求人情報だけでは会社の内情を知ることは難しく、事前に調べたり聞いていたりした内容でもすべてを理解することは難しいです。
このとき、あなたが直接働くことになる職場を見学することができれば、自分の目を通して情報の再確認と新たな発見をすることに繋げることができるようになります。
なお、人間関係が良好なのかを確かめる手段の一つとして、職場で働く従業員の一人ひとりにできるだけ「挨拶」をしてみることをおすすめします。
実は転職エージェントを通して職場見学をしたことがあるのですが、挨拶だけで職場の人間関係や雰囲気が何となく分かることに気が付きました。
具体的には、挨拶をすると笑顔で返してくれる職場、会釈だけを返してくれる職場、まったく無反応な職場など、企業によって挨拶後の反応に差があることに気が付いたのです。
当然ながら、挨拶をしてもまったく無反応な職場に入社しても長く働ける気はしません。
なぜなら、挨拶の返事もしない職場は日頃からそうしたことが常態化している可能性が高く、人間関係が悪い場合が多いからです。
こうしたことを知るきっかけにもなるため、できるだけ気になる企業には職場見学の実施をお願いすることをおすすめします。
仕事が怖いと感じる30代は原因をひも解き解決を図る
仕事が怖いと感じて働く一歩を踏み出せない30代の人はたくさんいますが、その原因はさまざまです。
劣悪な労働環境、暴言や暴力を振るう従業員、仕事で大きなミスしたなど、かつて経験した強いトラウマを原因として仕事をすることが怖くなり、働くことができなくなるのです。
ただ、こうした状況にある人も、しっかり怖いと感じる原因をひも解き改善に向けた行動に移すことで克服することは十分可能です。
なお、求人探しや企業のリサーチをする際には転職エージェントを利用するようにしましょう。
一人で企業調査や求人探しをすることはできなくもないですが、正直なところ出来ることには限界がありリスクも高いです。
私は一人で転職活動をしたことで3回連続ブラック企業へ入社してしまい、短期間で退職はしたとはいえひどい目に遭いました。
こうしたことが実際に起こると、再び仕事が怖いと感じるようになりかねません。
そのため、転職エージェントを利用してキャリアアドバイザーとしっかり相談をし、あなたに合う求人を紹介してもらいながら進める方が安心です。
これらを理解したうえで転職活動をすることで、仕事が怖いと感じる現状の克服に繋がる求人へ出会うことができるようになります。
転職活動を行う30代の方の多くは転職エージェントを利用しています。
もし一人で転職活動を行うと、求人探し、履歴書の作成、面接対策、労働条件の交渉など、転職に関わる全てを自分で行う必要があるからです。
それに比べ、転職エージェントを利用すると、キャリアや転職活動に関する専門的な知識と豊富な経験を持つキャリアアドバイザーが全面的にサポートしてくれます。
なお、30代の方に適した転職エージェントの情報を以下にまとめているので参考にしてみてください。