30代の無職でありながらも、他県へ移住したいと考える方は意外と少なくありません。
「自分に合った暮らしを手に入れたい」「新しい環境で一から挑戦したい」などを理由に、現在暮らす地域からの移住を考えるのです。
このとき、無職でも移住することはできるものなのでしょうか。
また、移住先で仕事を探すにはどうすればいいのでしょうか。
この記事では、30代無職の方が移住する方法と仕事の探し方を解説します。
30代無職で移住するなら部屋を借りる方法を考えておく

30代無職の方が移住を実現するためには、事前に部屋を借りる方法について考えておかなければいけません。
当然ながら、移住先で生活を送るためには住まいの確保は必須です。
ただ、無職で部屋を借りることはできるのでしょうか。
これについては、入居審査を通過するためにできる方法を、以下で詳しく紹介していきます。
家賃2年分の貯金があれば入居審査は通りやすい
30代無職の方が移住先で部屋を借りる方法の一つが、預貯金審査をしてもらうことです。
無職を理由に収入がなくても、預貯金審査により支払い能力があることを証明することができれば、入居審査が通りやすくなります。
ただし、預貯金審査を通過するためには、最低でも家賃2年分を支払うことのできる貯金を用意しておかなければいけません。
例えば、1ヵ月の家賃7万円の部屋を借りたい場合、168万円の貯金が必要となります。
貯金額が多ければ問題ありませんが、少なすぎると審査で落ちる確率が高くなるので注意が必要です。
連帯保証人を立てると契約できる確率が高くなる
30代無職の方が移住先で部屋を借りるには、連帯保証人を立てる方法でも可能です。
収入が安定している連帯保証人を立てることで、入居審査を通過できる確率が高くなります。
なお、連帯保証人となれるのは、収入がある両親、兄弟姉妹、祖父母などの2親等以内の親族に限ります。
このとき、「連帯保証人を頼める人がいない…」と悩まれているかもしれません。
そうした場合は、連帯保証人を必要としないサービスを提供している物件を探すのも一つの手です。
移住先のことは事前に調査しておく

部屋を借りる方法もさることながら、移住先のことを事前に調査しておくのも重要です。
人口、商業施設、移動手段、天候など、本当に生活しやすい移住先なのかを事前に調査しておくのです。
仮に北海道へ移住したいと考えたとき、地域によって生活のしやすさは大きく異なります。
例えば、札幌市であれば商業施設や公共交通機関が充実しているため、移住しても快適に生活を送ることは可能です。
一方で、稚内や網走方面の人口の少ない地域では、商業施設や公共交通機関があまり整っておらず、移住しても住みにくいとなりかねません。
また、冬の厳しさにより積雪が多く、移動が困難になることも考えられます。
こうした問題に直面しないためにも、移住先のことは事前に調査した上で住むべきかを決めることが大切です。
30代無職の方が移住先で仕事を探す方法

30代無職の方が移住先で快適に暮らすためには、収入を得ることのできる仕事を探すことも重要です。
無職の状態で暮らすことはほぼ不可能に近いため、安定した生活を送るための収入を得る必要があります。
このとき、どのようにして移住先で仕事を探せばいいのでしょうか。
具体的には、以下の方法で仕事を探すことができます。
- 転職サイト
- ハローワーク
- 転職エージェント
それぞれについて、以下で紹介します。
転職サイト
30代無職の方が移住先で仕事を探す際、転職サイトを利用する方法があります。
転職サイトはインターネット上から簡単に仕事を探すことができ、求人も豊富なため利用する人は少なくありません。
ただし、地域によっては求人募集が極端に少ない、あるいは希望する業界や職種が見つからないこともあります。
これは、現地で求人募集はしているものの、転職サイト経由で求人募集をしていない企業もあるからです。
この他、転職サイトは気軽に利用できる反面、求人応募から面接までの段取りを自ら行う必要のあるデメリットもあります。
ハローワーク
ハローワークを利用することでも、移住先で仕事を探すことは可能です。
ハローワークでは地域密着型の求人を豊富に扱っているので、移住先で仕事を探したい場合は利用する価値があるといえます。
なお、ハローワークには職業相談を受け付けている職員がいるため、相談をすることで目ぼしい求人をピックアップしてもらうことも可能です。
ただし、ハローワークで労働条件の交渉や企業調査までは行ってもらえません。
また、ハローワークが扱う求人の質には大きな波があり、ブラック求人が紛れ込んでいることも結構多いです。
そのため、ハローワークを利用するのであれば、よく企業調査した上で応募することが重要です。
転職エージェント
転職エージェントとは、求職者と人材募集を行う企業との間で転職活動を支援する人材紹介会社のことです。
豊富な知識と経験を有するキャリアアドバイザーが在籍しており、求職者に適した求人を紹介してくれます。
また、応募書類の書き方や面接のアドバイスを受けられるメリットもあります。
さらに、企業調査や労働条件の交渉も対応してくれるため、優れた企業に好条件で入社できる可能性が高いです。
優れた企業の求人紹介と適切なアドバイスを受けることができるので、移住先で仕事探しをするのであれば利用する価値は大きいといえます。
30代無職で移住するなら事前準備をして自分に合った生活を手に入れる

30代無職の方が移住を希望するのであれば、しっかり事前準備をした上で行動に移すことが重要です。
例えば、部屋を借りるための方法は移住前に決めておかなければいけません。
無職だと収入がないため、預貯金審査や連帯保証人を立てる方法でなければ入居審査で落ちる可能性があります。
この他、移住先の商業施設や公共交通機関、また仕事探しの方法などを調査しておくことも大切です。
こうしたことを確認してから移住をすると、あなたがイメージしていた通りの生活を送ることができるようになるはずです。

転職活動を行う30代の方の多くは転職エージェントを利用しています。
もし一人で転職活動を行うと、求人探し、履歴書の作成、面接対策、労働条件の交渉など、転職に関わる全てを自分で行う必要があるからです。
それに比べ、転職エージェントを利用すると、キャリアや転職活動に関する専門的な知識と豊富な経験を持つキャリアアドバイザーが全面的にサポートしてくれます。
なお、30代の方に適した転職エージェントの情報を以下にまとめているので参考にしてみてください。