仕事において、挫折を経験したことのある30代の人は少なくありません。
求めている結果に繋がらなかったり、思うように仕事が進まないなどが繰り返し起こることで、立ち直ることができずに挫折してしまうのです。
私も仕事において挫折を何度も経験したことがあり、その度に落ち込んだり自信をなくしたりなどしてきました。
時には、苦境に追い込まれて苦しい思いもしたことがあります。
しかし、挫折経験はその後の仕事において大きな糧となります。
ただ、どのようにして挫折から立ち直り、その経験を糧として前に進むことができるのでしょうか。
そこで、仕事で挫折した30代が現状から立ち直り、どのようにして前に進むべきなのかを解説していきます。
30代が仕事で挫折する主な原因
まず、仕事で挫折してしまった30代の人は、その経験を糧にして前に進むためにもその原因となった内容を把握することが大切です。
なお、挫折原因は人によって異なりますが、30代が経験しやすい主な挫折原因には以下のようなものがあります。
- 仕事の忙しさによる挫折
- 人間関係による挫折
- 評価されないことへの挫折
それぞれについて、ご紹介をしていきます。
仕事の忙しさによる挫折
30代の人が仕事で挫折をしてしまう原因の一つが、仕事が忙しすぎることを理由とするものです。
例えば、「激務すぎて満足に眠る暇がない」「健康を損ねて夢が潰えた」などを原因とし、仕事で挫折してしまうのです。
まず、仕事が激務すぎると長時間労働へなりがちになるので、どうしても一番削りやすい睡眠時間を多くの人は減らしてしまいます。
当然ながら、睡眠時間を減らしすぎると仕事疲れがほとんど取れないため、疲労状態の中で働き続けなければいけません。
なお、健康に関する専門家によると、健康な状態を保つためには1日に6~8時間は睡眠を取ることを推奨しています。
その理由は、睡眠不足は健康に重大な影響を及ぼす可能性が高いからです。
具体的には、ストレスの増加、認知機能の障害、ミスの増加リスク、激しい気分の変動など、さまざまな健康へのリスクが高まります。
このとき、仕事を頑張りすぎて健康を損ねて働けなくなり、目標としていた夢が潰えて挫折してしまう30代の人は少なくありません。
このように、仕事が忙しすぎることを原因として挫折してしまうことがあります。
人間関係による挫折
人間関係を理由に、挫折する30代の人も多いのですが、企業に所属して働く以上は人間関係を避けて通ることはほぼできません。
なお、人間関係にも職場での従業員が関係をしていたり、営業職でありがちな顧客や見込み客などでの影響もあります。
例えば、職場で一緒に働く上司やその他従業員との人間関係がうまくいってない場合、どうしてもギクシャクした関係になったりストレスを感じたりしてしまいます。
特に、上司から当てつけのように気分で叱責されたり、妬みなどから職場で働く従業員に悪い吹聴をされたりが続くと、「ここで仕事をするのは難しい…」と考え挫折してしまうこともあるのです。
私も単に性格が悪いのか、あるいは人間性に難があるのかよく分からない従業員から無駄に叱責を繰り返された経験があり、そのことを理由の一つとして転職を繰り返したことがありました。
その他、顧客や見込み客へ自社の商品を売るための営業をするとき、暴言を吐かれたり「もうあなたの会社から商品は買わない」などと言い捨てられ、そのことが原因で仕事を挫折してしまう人もいます。
こうした人間関係は働くうえで常に大きな問題となっており、仕事の挫折だけでなく退職や体調を崩す原因にもなっているのが実情です。
評価されないことへの挫折
どれだけ実績を積み重ねて継続的に成績を上げても、会社からまったく評価されないことから仕事で挫折をする30代の人もたくさんいます。
多少の改善はされてきてはいるものの、未だ日本企業の多くは人事評価制度に大きな問題があるため、どうしても評価されにくい傾向にあるのです。
例えば、勤続年数や年齢などを考慮して役職や賃金を上昇させる「年功序列」の人事制度を採用していることから、若手は仕事で成果を出しても評価されないことが多々あります。
時代の流れとともに、少しずつ成果主義へ評価の仕方を改める企業も増えてはきていますが、それでも多くの日本企業は年功序列を意識した評価をする傾向にあるのが実情です。
私の事例でご説明しますと、新卒から30歳まで勤めた企業は日本でとても有名な企業の傘下にあった会社でしたが、年功序列を強く意識した評価制度となっていました。
そのため、会社を挙げたプロジェクトへの参加や通常業務で大きな成果を出しても、ほぼ評価されることはありませんでした。
実のところ、これには相当不満があったため上司に直談判をしたのですが、「仕事での実績は認めるが、上の人を差し置いて評価は与えられない」との個人的には理解できない言い返しをされてしまったのです。
その後も評価されることなく、上司との度重なる対立により職務権限を使用され、やむなく退職に至りました。
このように、人事評価制度を原因として会社から評価されずに仕事で挫折する、あるいは退職をする30代の人はたくさんいます。
仕事で挫折した30代にできること
上述のような理由で、仕事を挫折する30代の人はたくさんいます。
ただ、いつまでも挫折したままでは今後の仕事の取り組み方に大きな影響を及ぼしてしまうため、この経験を活かして改善に努めることが重要です。
そうしたとき、どのようにして挫折から立ち直り前へ進めばいいのでしょうか。
これについては、先で述べた挫折した原因を把握したうえで、その出来事を参考に対策を練り改善に努める必要があります。
このとき、以下の二つの方法で仕事での挫折から立ち直り前へ進むことができます。
新しい目標を見つけ実績を積み上げる
まず、仕事で挫折した30代の人は、それまでに業務を遂行することで成し遂げたかった「夢」があったはずです。
例えば、「年収をアップしたかった」「昇進したかった」「マネジメントをしたかった」など、挫折する前に仕事を通して叶えたかった夢です。
多くの人は、こうした夢を叶えることが困難になったため、仕事で挫折をしてしまいます。
そうしたとき、前回叶えることのできなかった夢を一度リセットし、新しい目標を見つけて実績を積み上げる行動が重要です。
中には、簡単に諦められないと思う人もいるとは思いますが、時間の経過でも改善の見込みが薄い場合は方向転換をしないと、仕事でのモチベーションを上げることはできません。
そのため、今回仕事で挫折した経験を活かして新たな目標を立て直し、実績を積み上げて挽回できる機会を模索することで再び立ち直ることができるようになります。
人間目標があれば、それに向かって前に進むことは十分可能です。
転職して目標を再設定する方法もある
これは、私が最終的に選んだ道でもあるのですが、現在の職場では新しい目標を持って働くことが難しい場合は、転職をして改善する方法もあります。
つまり、転職によって今までのことを一度リセットして新たに目標を再設定するのです。
もちろん、時間経過や僅かにでも挫折からの挽回が期待できるのであれば、現職に留まり努力をする意味はあるかもしれません。
ただ、そうでない場合はいつまで経っても仕事へのモチベーションを上げることができず、悔しさから中々立ち直れない原因にもなる可能性があります。
そのため、30代である今のうちに現職に見切りをつけ、転職により目標を再設定することも時として重要です。
ただ、転職をするにしても一人で転職活動をするべきではありません。
私は仕事で挫折したのち一人で転職活動をしたことで、3回も労働環境の悪い職場へ入社してしまいました。
実際のところ、素人が求人票の労働条件を確認しても、「本当に優れた企業なのか」「労働条件は本当に正しいのか」などを見極めることは困難です。
私もその一人ですが、世の中には求人情報を鵜呑みにして転職し、まったく労働条件が異なり劣悪な職場環境で働くことになった30代の人はたくさんいます。
こうした状況になると、すぐに退職をする原因にもなるので、最初から転職エージェントを利用して求人を紹介してもらう方が無難なのです。
仕事で挫折した30代が転職により改善する場合はプロを頼る
上記でも触れましたが、仕事での挫折から立ち直るために転職をする場合は、転職エージェントを利用して求人を紹介してもらうようにしましょう。
素人が一人で転職活動をすることはとても難しく、失敗するリスクが非常に高い傾向にあります。
このとき、転職エージェントを利用すると、プロのキャリアアドバイザーがあなたに適した求人を探して紹介をしてくれるため、大きなミスマッチを防ぐことができます。
特に、あなたが仕事を通して次の目標とする内容を叶えるためには、それを叶えることのできる会社へ入社しなければいけません。
そうしたとき、事前にキャリアアドバイザーにあなたが求める条件を伝えておくことで、それに適した求人を探してくれるため、大きな助けとなるはずです。
さらに、労働条件もあなたを代行してキャリアアドバイザーが交渉してくれるため、現在の年収を大きく減らすことを防ぎ優れた条件で入社しやすくなるメリットもあります。
このような手厚いサポートを受けることができるため、あなたが新たに決めた目標を叶えることのできる求人に出会いやすくなります。
仕事で挫折した30代は新たな目標を決めて挽回に努める
仕事を通して、一度や二度は挫折を経験したことのある30代の人はたくさんいます。
「適切な評価をしてもらえない」「任された仕事を達成できない」「職場の人間関係がうまくいかない」など、さまざまな理由で仕事での挫折を経験するのです。
このとき、落ち込んだり自信をなくすこともあるのですが、悲観だけして終わらせてはいけません。
私も仕事で挫折を経験し、落ち込んだり後悔したりなどを何回もしてきました。
ただ、ここで立ち止まっても今後の人生を豊かにすることはできないと理解していたため、改善に向けた対策を練り行動してきました。
必ずしも、すべてが順調にうまくいくとも限りませんが、少なくとも何もしなければ現状を変えることは困難です。
そのため、まずは仕事で挫折した原因を把握し、そのことを糧に新たな目標を決めて挽回に努めることが重要です。
現職あるいは転職によって新しい目標を決め、実績を積むことで挫折から立ち直ることは十分可能です。
こうしたことを理解して行動すると、新たに叶えたい目標を実現に向けて近づけることができるようになります。
転職活動を行う30代の方の多くは転職エージェントを利用しています。
もし一人で転職活動を行うと、求人探し、履歴書の作成、面接対策、労働条件の交渉など、転職に関わる全てを自分で行う必要があるからです。
それに比べ、転職エージェントを利用すると、キャリアや転職活動に関する専門的な知識と豊富な経験を持つキャリアアドバイザーが全面的にサポートしてくれます。
なお、30代の方に適した転職エージェントの情報を以下にまとめているので参考にしてみてください。