当サイトの管理人である私(真壁)は、高校を卒業後に就職して30歳まで一つの会社で働き続けました。
入社した会社は世間的にも知名度の高い有名企業であったので、本来であれば安定して定年まで働くことは可能であったでしょう。
しかし、現実はそうではなく、上司の職権乱用が原因で退職せざるを得ない状況に追い込まれ、悩んだ末30歳を迎えた年に自主退職した次第です。
なお、金銭的な理由で帰郷した後に転職活動を行い再就職をしたものの、短期間で3回の転職を繰り返した経歴があります。
その理由については順次お伝えしていきますが、最終的には安定して働くことのできる企業に出会い現在に至ります。
ただ、現在に至るまでは何をしても本当に上手くいかず苦難の連続でした。
そこで、転職を検討している、あるいはすでに転職活動を進めている30代の方への参考になればと考え、私の転職体験談をお伝えしていきます。
高卒で社会人となり30歳で退職するまでの流れ
冒頭でもお伝えしましたが、私は高校を卒業後に就職をしており、30歳まで一つの会社で働き続けました。
日本では社名を伝えるだけで、ほとんどの方が理解できる有名企業です。
そこで整備関係の仕事に約12年携わっていました。
一見、人がうらやむ企業で働いていましたが、実際は重量物を扱いホコリや泥で汚れやすく、夏は40℃を超えて冬は-1℃と過酷な状況下で働く必要のある仕事です。
時には壁にぶち当たったり、「気に入らないなら辞めてしまえ!」とも管理職の方に言われたこともありました。
なお、期間限定ではありましたが、人気のない地方支店へ転勤や出張をそれなりに命じられたこともあります。
ただ、何とか必死に努力をして働き続け、気が付いたときには30代になっていました。
「よくここまで耐えれたな…」と感心しつつ、今後も努力し続けることを当時は考えていたのですが、現実はそう甘くはなかったのです。
上司の職権乱用による辞令が原因で30歳で退職することに
30代に入って間もないころ、一つの辞令が私に下されました。
辞令の内容を簡単に紹介すると、「○○支店へ異動し整備の仕事に従事せよ」とのことです。
期限は定められておらず、全く携わったことのない仕事を、わざわざ他会社の支店に異動してまで行うことになるとは夢にも思いませんでした。
ですが、このとき私は一番大きな問題に直面していたのです。
それは、辞令として下された業務が私の健康上によくない内容だったこと。
実は、私は高校2年生のころに手術を必要とする病気となり、極端にホコリや汚れを吸い込む恐れのある場所は避ける必要があったのです。
当時は何とか手術は免れましたが、20代半ばで症状が悪化し、結局は手術をして治療してもらいました。
当然ながら、手術をしたときは既に社会人として働いていたため、勤め先の会社も私の健康状態に関して理解していたはずです。
そのため、権限のある管理職の方と数回交渉をして「今回の異動はお断りさせていただけないでしょうか?」とお願いをしたのですが、残念ながら聞き入れてもらえませんでした。
なお、会社としては認めていないのですが、どうも私のことを嫌っていた上司が職務権限を利用して異動命令を行使したようです。
私を職場から追い出すために、健康状態が悪いと知りながらも異動手配を進めたようですね。
数名の社員が直接そうした話を聞いたそうなので、ほぼ間違いないと思われます。
もちろん私も異動先で頑張ったのですが、余りにもホコリや塵、汚れのひどい職場であったために体調を崩し、1ヵ月ほどで自主退職をせざるを得なくなってしまったのです。
ちなみに、誰かが労働組合に連絡をしてくれたため、組合員が私のもとへ訪れ「元の職場へ復帰できるように手配する」と言ってはくれました。
しかし、今までに同じような仕打ちを何回も受けてきていたため、正直疲れ果ててそのまま退職することに。
30歳から始めた転職は苦難の連続
高校を卒業後、新卒入社した会社で約12年働き職場を退職した後は、金銭面を考慮し帰郷してからすぐに転職活動を行いました。
とはいえ、当時は30代に入ったばかりだったので、「すぐに次の仕事が見つかるに違いない!」と自信に満ち溢れていたのを覚えています。
しかし現実はそう甘くはなく、ここから苦難の連続、むしろ地獄の始まりでした。
自力で3回の転職に成功するも全てブラック企業ですぐに退職
転職活動を始めた当時、私は転職の素人でありながらも自力で再就職に向けた活動をしていました。
そのせいか、労働条件の良い求人へ何社応募しても内定を勝ち取ることはできず、時間ばかりが過ぎていったのです。
なお、次第に金銭面・精神面で焦りだし、最後には「どこでもいいから働かないと!」と考えながら、転職活動をしていたことを覚えています。
そして、労働条件を大きく妥協した末、内定の出た1社に入社することにしました。
ですが、いざ働きだすと労働環境の悪い職場で、入社から1週間ほどで罵声を浴びせられることになり、1が月ほどで退職をしてしまいました。
その後、すぐに次の職場を見つるけることができて入社したのですが、また労働環境の悪い職場で、再び理不尽な罵声を浴びせられて1ヵ月で退職したのです。
そして、短期間で2社の会社を退職した後にすぐ転職活動を行い、何とか内定の出た3社目の会社で働くことにしました。
しかし、私は運が悪い、あるいは求人内容に見る目がないのか、「年収、労働条件、人間関係」の全てに問題のある職場でした。
つまり、転職に成功した会社はすべて「ブラック企業」だったのです。
あくまでも私個人の主観ではありますが…。
それでも今回は何とか耐えようと頑張りはしたのですが、状況が悪化する一方だったため1年で退職。
なお、1年耐えた会社は以下のような労働環境でした。
- 年収200万円超えダウンの約300万円
- 仕事の教育を満足にしてもらえない
- 毎日4時間ほどの残業
- 誹謗中傷が横行している
- 勤務時間内に勝手に退社する社員がいる
- 1週間~1カ月ほど度々出勤してこない社員がいる
- いつの間にか社員が退職して仕事を押し付けられる
- 定時退社をする選択肢を与えてもらえない
上記は全体の一部ですが、これだけでもいかに労働条件と職場環境の悪い会社で1年間働いていたのかを分かってもらえると思います。
ちなみに、新卒入社した会社を退職した当時、年収は無残業で470万円程ありました。
ですが、3社目で1年働いた会社では、残業を頑張っても約300万円の年収しか得られなかったのです。
4社目を探すも上手くいかない日々
1年間耐えた会社を退職後にすぐ転職活動を行ったのですが、書類選考が通らなかったり、面接で落ちたりしてなかなか就職先を見つけることができませんでした。
例えば、年収や労働条件を交渉すると顔が険しくなり、「その条件は難しい」「少し考えさせてください」などと言われ、結局内定をもらえないことが続いたのです。
恐らくは「短期間で3社も退職している」、また退職した理由を「本音」で伝えていたのが内定をもらえない理由であったと思っています。
具体的には、「毎日罵声を浴びせられて…」「過酷な残業が毎日あり…」「仕事を教えてもらえず…」などです。
こうしたネガティブな理由で転職する30代の人は少なくありません。
しかし、ネガティブな転職理由を本音で伝えても、「採用してもすぐに辞めそう…」と警戒されるだけです。
そのため、たとえ転職理由がネガティブな事情でも、良いイメージを与えることができるように、「ポジティブに表現を変えて伝えることが重要」だったと身をもって実感しました。
なお、少し話は逸れますが、私は転職活動をする際には誰もが確認できる「転職サイト」と「ハローワーク」を利用していました。
このときに、「求人応募をしても返答がない」「内定の合否が待てども通達されない」などをたくさん経験しています。
さらには、面談時に労働条件の変更を告げられたこともあったのです。
ここであなたが注意しておくことは、30代の転職活動において誰もが簡単に見れる転職サイトやハローワークを利用しても、リスクが高い上に非効率でしかありません。
私個人の経験談からの考えではありますが、良い企業に出会える確率が低すぎるからです。
もちろん、人によっては転職サイトやハローワークを利用して、良い求人に出会えて満足できる転職をされた方もいるとは思います。
ですが私の場合はそうではなく、結果が出ないまま時間だけが過ぎる毎日でした。
結果の出ない転職活動が憂鬱となり1年半家に引きこもる
4社目に向けた転職活動を行うも内定を獲得できず、その現実に憂鬱となってとうとう家に引きこもるようになりました。
その期間はなんと1年半です。
転職活動に嫌気がさし、毎日オンラインゲームをしたりテレビを見る、後は無駄に惰眠を貪っていましたね。
爛れた生活を送っていました。
なお、働いていなくても健康保険、国民年金、住民税は支払わなければいけません。
このとき、私は減免申請をしていなかったために貯金が限界近くまで減り、失業保険を多少もらってはいましたが、とうとう支払いに困るまでに陥っていました。
実際、国民年金が支払えずに未納状態が続き、「催告」の通知書が届く始末でしたからね。
その後、最後の貯金を切り崩して不足分を支払い、市役所で各種支払いの減免手続きを申請。
そして数週間後に免除の通知が届きました。
上記画像の通りで、私の場合は国民年金保険料が「全額免除」、国民健康保険料は最大の「7割軽減」に該当すると判断され紙一重で助かることに。
現状に焦り転職のプロに相談して転職活動を始める
上述でご紹介したように、まともに支払いもできずに私は金銭面で窮地に陥っていました。
このとき、もはや自分一人で転職先を見つけることは不可能であると考え、30代でも利用できる「転職エージェント」へ登録してみることにしたのです。
正直、1年以上を無職の状態で過ごしていたため無理かとも思ったのですが、問題なく登録することができました。
そしてすぐにメールで連絡が届き、対面での面談を予約してキャリアアドバイザーに現状を相談。
このとき、複数の転職エージェントへ登録したことにより、熱心にサポートをしてくれるキャリアアドバイザーに出会うことができたのです。
具体的に、以下のようにアドバイスしてくれた後、徹底したサポートを受けることができました。
「整備職の経験を活かして同じ職種で転職先を探しましょう。30代は何がしたいかで仕事を探すと難易度が高くなります。そこで、何ができるのか?で仕事を探すことが大切です。」
上記の言葉は今でも忘れることができません。
非公開求人の中から有名企業を紹介してもらう
面談で今後の転職プランを立ててもらい、ようやく優良企業の求人紹介を受けることができるようになりました。
このとき、紹介された求人に応募をして面接を受けるも、なかなか良い結果に結びつくことはなかったですね。
ただ、それでも満足できるサポートを受け続けることができたのは助かりました。
そんなある日、非公開求人の中から一つの求人を紹介してもらうことができました。
全く考えてもいなかった業界の求人だったのですが、整備職の方を募集する求人であり、しかも調べたら有名な企業の求人だったのです。
なお、紹介された求人に応募をすると書類選考は通過できて、電話での面接に進むことができました。
実際に面接案内として送られてきたメールが以下となります。
そして、2回目の面接終了後にまさかの内定をもらうことができました。
「自分一人の力では到底採用されることはないだろう」と思うほど有名な企業からの内定だったので、正直驚きを隠せませんでしたね。
何より無職期間が1年以上あったのにもかかわらず、採用に至ったので余計にです。
30代で始めた転職体験談のまとめ
高校を卒業後に一つの企業に就職して30歳で退職することになり、それからは苦難の連続でした。
ブラック企業に3回連続で入社しましたし、1年半も家に引きこもりもしました。
結果、貯金もほぼ尽きて国民健康保険や国民年金などの支払いに困ることも経験しています。
まさに地獄…。
しかし、最後には満足できる企業に転職することができたわけです。
具体的に、どのようにして私が転職を成功させたのかを以下にまとめました。
- 複数の転職エージェントに登録をして活動
- キャリアアドバイザーに希望する労働条件を細かく伝える
- 内定が出なくても希望条件を妥協しすぎない
私は短期間で転職を3回も繰り返し、1年半の無職期間もありました。
そのため、「もうまともな企業で働くことはできないかもしれない…」と考えていたのです。
ただ、実際には優良企業の求人から内定をもらうことができ、希望する条件で転職をすることができました。
具体的に、自分一人の力で転職活動を進めるのではなく、転職のプロに相談しつつ行動したからです。
ここまでのポイントを理解しておくことで、あなたが理想とする転職成功を実現できる確率が高くなるはずです。
今回お伝えした、私が30代で行った転職活動の体験談が、少しでもあなたの転職活動のお役に立てればと思います。
転職活動を行う30代の方の多くは転職エージェントを利用しています。
もし一人で転職活動を行うと、求人探し、履歴書の作成、面接対策、労働条件の交渉など、転職に関わる全てを自分で行う必要があるからです。
それに比べ、転職エージェントを利用すると、キャリアや転職活動に関する専門的な知識と豊富な経験を持つキャリアアドバイザーが全面的にサポートしてくれます。
なお、30代の方に適した転職エージェントの情報を以下にまとめているので参考にしてみてください。