転職について考えたとき、「今抱えている悩みを相談したい…」と悩む人は少なくありません。
特に30代は「若い人より転職することは難しい…」と言われており、相談をして適切なアドバイスが欲しいと思うものでしょう。
なお、30代の方が相談する相手として最も多いのは、身近で関わりのある人物です。
例えば、会社の上司や同僚、家族などに転職についての悩みを相談する傾向にあります。
ただ、こうした身近な人物に転職の悩みを相談することは正直おすすめできません。
なぜなら、優れたアドバイスが期待できないだけでなく、悪影響を及ぼすリスクの方が高いからです。
もちろん相談する行動に問題はありませんが、誰にでも相談していいわけではありません。
転職はデリケートな悩みなので、優れたアドバイスを受けるには相談相手を選ぶ必要があるのです。
この記事では、30代の転職の悩みを身近な人物に相談するリスクと相談するべき相手についてご紹介します。
私が身近な人物に相談して失敗した事例も含めていますので、参考にしてみてください。
30代が抱える転職の悩みを身近な人物に相談するべきではない
30代の方に限らず、転職の悩みについて相談したい場合、どうしても身近で関わりのある人物に頼りがちになります。
例えば、冒頭でもお伝えした会社の上司や同僚、家族などです。
ただ、このような身近な人物に相談をしても、ほぼ優れたアドバイスは返ってきません。
なぜなら、基本的に30代の転職について詳しくないからです。
そのため、あなたが納得できるようなアドバイスは期待できないでしょう。
なお、アドバイスが返ってこないだけであればよいのですが、相談したことでトラブルに発展するケースがあります。
具体的に、どのようなトラブルに発展するのかをご紹介していきます。
上司へ相談する
上司に転職の悩みを相談すると、強い引き止めに遭う可能性がとても高いです。
なぜなら、社員が退職すると会社は損失を被り、退職を認めると自分が責任を追及されて評価が下がってしまうからです。
特に優秀な社員ほど辞められると困るため、強い引き止めに遭う傾向にあります。
そのため、転職をする・しないに関わらず、転職についての悩みを上司に相談しても引き止めに遭うだけで、アドバイスは受けることができないものだと理解しておくことが大切です。
なお、上司に転職についての相談をすると、その後の職場での働き方や評価に大きな影響を及ぼす可能性がとても高いです。
具体的には、以下のようなことが考えられます。
- 数カ月は上司の見る目が厳しくなる
- 職場内で噂になり居心地が悪くなる
- 退職の警戒からか適切な評価をされない
このような状況になると、もはや満足に働くことはできません。
つまり、退職する意思を伝えるとき以外は、上司に転職について相談しないようにしましょう。
同僚へ相談する
上司に相談はしなくても、同僚に転職の悩みを打ち明ける30代の方は意外とたくさんいます。
同僚であれば気軽に話しかけることができるので、つい相談をしてしまうのです。
ただ、同僚に相談をしても優れたアドバイスは期待できません。
もちろん、相談内容が仕事に関係することであれば優れたアドバイスは十分期待できます。
ですが、相談内容が転職についてとなると知識がないため、同僚も最適なアドバイスを返せないのです。
なお、同僚に相談すると、あなたが転職について悩んでいたことが職場内で伝わってしまう可能性があります。
これは、相談した同僚が何らかの会話の最中に、つい他人に話してしまうことがあるからです。
私の話となりますが、20代のころ、親しい同僚にお酒の席で転職の悩みを相談したことがありました。
軽い気持ちでつい相談してしまったのですが、そのことが上司や関係のない職場に知れ渡り、仕事がしにくくなったことがあるのです。
こうしたデリケートな情報が会社内で知れ渡ると、上司から事実確認をされたり、評価されない、嫌がらせを受けるなどで働きづらくなることもあります。
そのため、信頼できる・できないに関係なく、あなたが働く会社の同僚、また先輩や後輩であっても転職の悩みを相談しない方が無難と言えるでしょう。
家族へ相談する
家族の場合、会社の上司や同僚に相談するのとは異なり、強い引き止めや情報が漏れてしまう可能性は基本的にありません。
そのため、両親や夫・妻などに転職の悩みを相談する30代の方はとても多いです。
ですが、やはり30代の転職について詳しくない場合がほとんどなので、優れたアドバイスは期待できません。
もちろん、相談を受けた以上は改善できるようなアドバイスはしてくれるとは思います。
ただ、悩みが解決できる適切なアドバイスでなければ状況を変えることができないので、両親・夫・妻へ相談しても根本的な解決は難しいと言わざるを得ません。
なお、場合によっては意見の食い違いや口論などのトラブルに発展することもあります。
転職は世間体や生活環境が大きく変わるかもしれないデリケートな内容なので、どうしてもトラブルに発展しやすい傾向にあるのです。
そのため、転職の悩みを相談するにしても、どのような反応をするのかをよく考えたうえで伝えることが大切です。
30代転職の悩みをハローワークの職員に相談しても解決は難しい
転職の悩みを身近な人物に相談せず、ハローワークの職人に相談する30代の方も意外とたくさんいます。
ハローワークは仕事を探す求職者に向けて職業紹介をしているため、優れたアドバイスを期待して相談をするのです。
確かに、ハローワークでは職業相談も受け付けているので、気軽に職員へ相談することはできます。
ただ残念なことに、ハローワークの職員にあなたが抱える悩みを相談しても、優れたアドバイスは期待できません。
なぜなら、ハローワークには転職に関する専門的な知識を備えた職員が在籍していないからです。
ハローワークで相談を受け付けている職員は、基本的に「非正規雇用」の方がほとんどです。
もちろん、ハローワークは公共の機関となるので、正職員(国家公務員)の方もいます。
ですが、正職員はそれほど多くは在籍しておらず、基本的に相談員は非正規の方がしているため、ほぼ素人同然なのです。
なお、正職員であっても転職について詳しい知識を持っていないことがほとんどなので、優れたアドバイスは期待できません。
私はハローワークを利用して転職活動を行ったことがあり、何度か相談を職員の方にしたことがありました。
中には正職員らしき方もいたのですが、ほぼパート職員と思わしき方が相談員であったため、満足できるアドバイスを受けることができなかったのです。
ちなみに、「最近働き出したのでよくわからないです」などと返されたこともありました。
そのため、地元の中小企業などで働きたい事情でもない限りは、ハローワークの職員に転職の相談をするのは避けた方が無難です。
30代転職の悩みはプロに相談してアドバイスを受ける
身近な人物やハローワークの職員に、転職の悩みを相談する30代の方はたくさんいます。
ただ、こうした人物に転職の悩みを相談しても、あなたにとって適切なアドバイスが返ってくることは期待できません。
それだけでなく、トラブルの原因となって働きづらくなったり、人間関係が悪化することもあるのです。
あるいは、相談すること自体が時間の無駄に終わることもあります。
そこで、「転職のプロ」へ相談をしてみてください。
具体的には、転職エージェントに在籍するキャリアアドバイザーに相談することで、あなたに最も適したアドバイスをしてもらうことができます。
なぜなら、キャリアアドバイザーは各業界や職種の専門的な知識を身につけており、転職に関することを得意としているからです。
そのため、30代ならではの転職の悩みを相談することで、適切なアドバイスを受けることができるでしょう。
例えば、以下のような悩みもキャリアアドバイザーに相談することで解決に導くことができます。
- 30代でも転職できるの?
- 転職で年収アップはできる?
- 在職中に転職活動をするべき?
- 未経験職種に挑戦したいけどどうするべき?
このような転職に関する悩みを相談しても、キャリアアドバイザーから適切なアドバイスを受けることが可能です。
相談時には内容を詳しく伝えることが大切
転職の悩みをキャリアアドバイザーに相談するとき、詳しい事情や要望を伝えない30代の方が意外とたくさんいます。
つまり、キャリアアドバイザーの迷惑にならないように遠慮をして詳しく伝えないのです。
ただ、詳しく事情や要望を伝えなければ、転職のプロであるキャリアアドバイザーであっても適切なアドバイスをすることができません。
当然ながら、詳しい事情や要望が分からないため、総合的に判断して回答できないからです。
そうすると、いつまで経ってもあなたが抱える転職の悩みを解決することができません。
キャリアアドバイザーに相談すると、「必ず転職しなければいけない…」と思い全てを伝えない方も少なからずいるのですが、相談しても必ず転職する必要はありません。
転職エージェントに在籍するキャリアアドバイザーの主な仕事は、「転職者のサポート」にはなりますが、相談だけでも受け付けています。
そのため、まだ転職する気はなくても相談だけをすることもできるのです。
転職することを前提として悩みを相談したいのであれば、尚更今抱えている問題をキャリアアドバイザーに伝えなければいけません。
例えば、今後の働き方に関係する以下のような要望は伝えることが重要です。
- 今よりも〇〇万円年収をアップしたい
- 残業は週に3日で10時間以内に収めたい
- できるだけ近い職場で働きたい
- 突発的な休みにも対応してもらえる会社が良い
- 有給休暇を取得できる会社で働きたい
このような要望をできるだけ詳しくキャリアアドバイザーに伝えることで、あなたに適したアドバイスと求人を紹介してもらえます。
30代が抱える転職の悩みは転職のプロを頼り解決を目指す
転職の悩みは誰もが抱えやすい問題です。
そのため、30代の方に限らず「相談したい」と思う方はたくさんいます。
ただ、誰にでも転職の悩みを相談していいわけではありません。
相談相手によっては優れたアドバイスが期待できないほか、トラブルの原因にもなってしまうからです。
そこで、転職の悩みを相談したい場合は、転職のプロであるキャリアアドバイザーを頼るようにしてみてください。
キャリアアドバイザーに相談すると適切なアドバイスをしてくれるだけでなく、必要であれば優れた企業の求人紹介もしてくれます。
また、年収や労働条件もあなたに代わって企業と交渉をしてくれるので、良い結果を期待できるでしょう。
こうしたアドバイスやサポートを受けることができるため、転職の悩みを相談したい場合は転職エージェントを頼ると、ようやく悩みの解決を実現できるようになります。
転職活動を行う30代の方の多くは転職エージェントを利用しています。
もし一人で転職活動を行うと、求人探し、履歴書の作成、面接対策、労働条件の交渉など、転職に関わる全てを自分で行う必要があるからです。
それに比べ、転職エージェントを利用すると、キャリアや転職活動に関する専門的な知識と豊富な経験を持つキャリアアドバイザーが全面的にサポートしてくれます。
なお、30代の方に適した転職エージェントの情報を以下にまとめているので参考にしてみてください。