「コミュ障な自分でも働きやすい仕事はないのかな…」
こうした悩みを抱える30代の人は少なくありません。
コミュ障が原因で、良好な人間関係を築くことができなかったり、コミュニケーションをとることが苦手で悩まれている人がたくさんいるわけです。
なお、近年ではコミュ障が原因で仕事を転々としたり、仕事を辞めて家に引きこもる30代の人も増えているとのこと。
こうした、苦悩を抱えている人が世の中にはたくさんいるわけですが、コミュ障でも安心して働くことのできる仕事はないのでしょうか。
そこで、コミュ障な30代でも働きやすい仕事について紹介していきます。
コミュ障の意味や仕事の探し方についても紹介していますので、参考にしてみてください。
コミュ障とは?
コミュ障とは「コミュニケーション障害」のことで、コミュニケーションが苦手であることを表した用語としてよく使われています。
このとき、医学的な診断基準に照らして疾患に分類される場合もあります。
コミュニケーション障害のことを「コミュ障」と言うわけですが、これはインターネットを利用する人たちによって略語化された言葉です。
コミュ障は医学的な定義よりも軽い意味で使われることが多く、症状の特徴としては以下のようなものがあります。
- 人見知りでまともに話せない
- 空気を読まず言葉を発する
- 自信をもって話せない
- 緊張して話せない
- 人との距離感をうまくはかれない
- 会話が続かずキャッチボールできない
上記のような特徴を、コミュ障という言葉で使われることが多いです。
ただ、似た特徴として「人見知り」がありますが、これはコミュニケーションはそれほど苦手ではないものの、良好な人間関係を築くまで時間がかかることを指しています。
そのため、コミュ障とは意味合いが若干異なります。
なお、コミュ障には2つのタイプに分けることが可能です。
具体的には、「ダウナー系」と「アッパー系」のコミュ障に分けることができますが、以下でその特徴をご紹介していきます。
ダウナー系コミュ障
ダウナー系コミュ障とは、自分から人と話すことが苦手で、コミュニケーションをとること自体に消極的な傾向があります。
そのため、自ら自己主張して話すことは少なく、仮に意見があっても言葉に発することなく賛成していると思われがちです。
この関係から、仕事において対面で話したり意見が求められる場面が多いと、働くことが難しいと言えます。
なお、ダウナー系コミュ障には以下のような特徴があります。
- 会話が苦手
- あがり症
- 声が小さい
- 自分に自信がない
- 言葉にどもる
アッパー系コミュ障
アッパー系コミュ障とは、ダウナー系コミュ障と真逆の意味合いで呼ばれています。
自己主張が強く、無自覚に自分が話したいことを一方的に話してしまう傾向にあります。
そのため、コミュニケーションに苦手意識を持ってはいないものの、他人との会話がかみ合わないことが多いです。
なお、場の空気を読んだり気遣うことが苦手であるため、仕事においては良好な人間関係を築くことが難しいと言われています。
具体的には、以下のような症状が特徴です。
- 自分が一方的に話すのが好き
- 空気が読めない
- 自己主張が強い
- 人の話を聞かない
- 価値観を押し付ける
コミュ障な30代でも働きやすい仕事
上述では、コミュ障について簡単にご説明をしていきました。
このとき、コミュ障で悩む30代の人はどのような仕事で働くことができるのでしょうか。
これについては、以下のような仕事を挙げることができます。
- 警備員
- 工場勤務(ライン作業)
- コールセンター
- 介護職
- IT業界
それぞれについて、詳しくご紹介をしていきます。
警備員
警備員とは、ビルや施設で見回りや警備を行う業務をメインとする仕事です。
例えば、以下のような業務を担当することが多い傾向にあります。
- 各施設の定期巡回
- モニターでの監視
- 道路での交通整理
- 施設利用者の道案内
- 緊急対応
警備員は派遣される施設により仕事内容が異なりますが、基本的に上記に挙げる内容の仕事に携わる機会が多いです。
このとき、巡回やモニターでの監視作業であれば、コミュ障で悩む30代の人でも働きやすい仕事だと言えます。
なお、最近は女性も積極的に採用しているため、男性だけでなく女性の方でも警備員として活躍することが可能です。
勤務形態は日勤と夜勤のローテーションなのですが、人と話すことが苦手な場合は夜勤をおすすめします。
夜勤での施設内の巡回は基本的に人がいないため、一人で淡々と巡回すれば問題ありません。
ちなみに、私の友人はデパートの警備員をしており、やはり夜勤は人がいないため仕事自体は楽だそうです。
工場勤務(ライン作業)
工場勤務にも種類がありますが、その中でもライン作業はコミュ障な30代の人でも働きやすい仕事に部類します。
ライン作業は一つの工程に対し、ベルトコンベアで流れてくる製品を複数人で組み立て・仕分け・梱包などを行う作業です。
複数人で行うとはいえ、個人が担当する業務に取り組む必要があるので、基本的に仕事中は人と話すことがありません。
そのため、人とのコミュニケーションを避けたい場合は、仕事さへ覚えれば働きやすいと言えます。
なお、私には自動車部品の工場と食品工場で働く知人がいますが、仕事では遅れないように流れてくる部品や食品に集中する必要があるとのこと。
なので、やはり仕事中は人と話す機会がほぼなく人間関係では楽なようです。
ちなみに、最初は簡単な仕事から任されるため、全く経験がなくとも心配はありません。
コールセンター
コールセンターは、電話を通してお客様とやり取りをする仕事になります。
仕事内容ですが、自分から電話を掛ける「アウトバウンド」と、掛かってきた電話に対応する「インバウンド」の二つに分かれます。
例えば、アウトバウンドは商品・契約・申し込みなどを積極的に電話を掛けて売り込みをする仕事です。
一方で、インバウンドは商品やサービスの問い合わせをに対応する仕事がメインとなります。
コミュ障の30代の人には難しい仕事だと思われがちですが、コミュニケーションに苦手意識がないコミュ障の人も少なくありません。
なお、相手との対面ではなく電話越しで話す仕事であるため、「電話なら話せる」というコミュ障の人にもおすすめです。
介護職
介護職はコミュ障で悩む30代の人には難しい仕事だと思われがちですが、意外と働きやすい仕事だと言えます。
というのも、基本的には高齢者を相手にする仕事であるため、企業に所属して働くような人間関係での摩擦がほぼありません。
多少のコミュニケーション能力も必要ではありますが、それでも世間話で終わることがほとんどです。
あるいは、「会話が少し苦手なんです」と伝えてもさほど問題ないと言えます。
ちなみに、筆者のかつての同僚が介護職へ転職して働いているのですが、仕事においては多少きついこともあるとのこと。
具体的に、「身体介護」と「生活支援」の2つの仕事があり、身体介護は食事、移動、入浴、更衣、排泄介助などが主な仕事です。
生活支援は掃除、洗濯、調理など、利用者の身体に触れないで身の回りの世話をする仕事になります。
そのため、疲れることはあるのものの、それでもコミュ障な人には向いている仕事と言えます。
IT業界
IT業界の仕事も、コミュ障な30代の人におすすめすることができます。
IT業界は、選ぶ職種によって業務内容は大きく異なりますが、基本的にプログラムやプログラミングのスキルは必要です。
そのため、最終的にはパソコンの知識が必要となるのですが、最初は実務経験がなくとも働くことは可能です。
実のところ、IT業界はインターネットの普及に伴い市場規模が拡大し続けているため、慢性的な人手不足に陥っています。
そのため、たとえ未経験者でも教育や研修を実施してくれるため、IT業界で働くために必要な知識を得ることができるわけです。
なお、IT業界は忙しい業界にはなるのですが、希少価値の高いスキルや専門性のスキルを磨くことで、それに応じて年収アップが期待できます。
忙しさから黙々と一人仕事をすることが多いため、コミュ障であっても働きやすい仕事の一つだと言えます。
コミュ障な30代は転職エージェントで仕事を探すことがベスト
上述では、コミュ障な30代の人でも働きやすい仕事を紹介していきました。
ただ、肝心な仕事の探し方について迷われているかもしれません。
これについては、転職エージェントを利用して求人の紹介をしてもらうことをおすすめします。
例えば、自分一人で仕事を探したい場合は、転職サイトやハローワークを利用して求人を探す方法もあります。
ただ、転職サイトやハローワークを利用し求人を確認しても、あなたが働きやすい企業なのかを確かめることが難しいと言わざるを得ません。
なぜなら、求人票からでは職場環境を知ることが難しく、労働条件も本当に優れているのかを見極めにくいからです。
私は一人で転職活動をした経験がありますが、求人票に書かれていた内容とは大きく異なるブラック企業へ入社してしまいました。
人間関係が非常に悪かったり毎日残業を強いられるなど、間違った転職をしてしまったわけです。
それに比べ、転職エージェントには業界や業種に詳しく、豊富な知識と経験を持つキャリアアドバイザーが在籍しています。
あなたに合うキャリアプランを提案しつつ優れた求人を紹介してくれるため、誤った転職を防ぐことが可能です。
コミュ障であっても丁寧に対応してくれるので、転職エージェントを利用しておくことはベストだと言えます。
そうすることで、あなたが働きやすいと感じる企業へ出会い、仕事を通してコミュ障の克服を目指しつつ活躍できるようになります。
転職活動を行う30代の方の多くは転職エージェントを利用しています。
もし一人で転職活動を行うと、求人探し、履歴書の作成、面接対策、労働条件の交渉など、転職に関わる全てを自分で行う必要があるからです。
それに比べ、転職エージェントを利用すると、キャリアや転職活動に関する専門的な知識と豊富な経験を持つキャリアアドバイザーが全面的にサポートしてくれます。
なお、30代の方に適した転職エージェントの情報を以下にまとめているので参考にしてみてください。