九州・沖縄地方には、150以上の島からなる沖縄県があります。
沖縄は熱帯気候であることから1年を通して暖かく、年間の平均気温は22度ほどです。
また、真冬でも10度以下になることはほとんどありません。
温暖な気候であるとともに、豊かな自然、海がきれいなどの魅力もあるため、観光に適した地域として有名でもあります。
そのため、リゾート気分を味わうために、国内のみならず海外からも旅行で訪れる人が非常に多いです。
こうした観光名所として知られている沖縄ですが、移住を検討している30代の方は意外とたくさんいます。
様々な理由で沖縄への移住を検討しているわけですが、30代はまだ働き盛りであるため移住をするにしても、現地で仕事を探さなければいけません。
このとき、沖縄で働くにはどのようにして仕事を探せばいいのでしょうか。
この記事では、沖縄への移住を検討する30代が注意するべき点と仕事探しの方法を解説します。
沖縄県で仕事をする30代の平均年収は?
30代で沖縄県への移住を検討している場合、事前に仕事の平均年収を把握しておくことが重要です。
当然ながら、生活する上でお金の存在は必要不可欠です。
これについては、沖縄県が毎月実施している「毎月勤労統計調査」が参考になります。
例えば、沖縄において事業所規模が5人以上の会社で「約22万3,000円」、事業所規模が30人以上の会社で「約24万1,000円」が月の給与として支払われているようです。
つまり、「1年で平均270万円+賞与」が年収となります。
なお、国税庁の「民間給与実態統計調査」及び、厚生労働省の「賃金構造基本統計調査」の調査結果によると、日本の平均年収は約430万円だと公表しています。
そのため、沖縄での年収はかなり低いと感じるかもしれません。
いずれにしても、沖縄へ移住を検討している30代の方は、上記の年収を参考に「どのような求人に応募すればいいのか」を考え行動することが重要です。
那覇市だと求人は多い
利用する求人媒体にもよりますが、基本的に正社員での求人募集は「那覇市」に集中しています。
その他では「沖縄市」「浦添市」「名護市」などが多く、離島エリアでは「石垣市」「宮古島市」にて求人募集が盛んです。
もちろん、その他の地域でも求人募集は行われていますが、主要地域と比較すると求人数が少なくなってしまうのが実情です。
沖縄の産業の割合
出典:沖縄県 産業の内訳
各都道府県ごとに、盛んな仕事があるわけですが、沖縄県については第3次産業の「観光・商業・情報通信業」などが最も高い割合を示しています。
沖縄県は自然がたくさんあり海も美しく、歴史・文化にも触れることのできる地域が数多くあるため、観光をはじめとする第3次産業の割合が高い傾向にあるようです。
ただ、最近ではインターネットを利用した情報通信サービスの仕事も増加傾向にあり、海外に向けてものを運ぶ物流の仕事も増えてきているとのこと。
こうした地域的に盛んな仕事を参考に求人を探すと、どのような仕事に応募をすると採用されやすいのかを理解することができるようになります。
30代で沖縄に移住して仕事を探す前に知る注意点
沖縄へ移住を検討している30代の方は、仕事を探す前に知っておきたい地域ならではの注意点があります。
具体的には以下の通りです。
- 沖縄ではほぼ車が必須
- 住む地域により賃貸・分譲は高い
- 食品類などは若干高め
それぞれについて、確認をしていきましょう。
沖縄では車がほぼ必須
東京や大阪などであれば、様々な交通機関を利用して移動をすることが可能です。
ですが、沖縄県については移動手段が限定されてしまいます。
例えば、沖縄県内にはJRや私鉄は存在せず、モノレール、タクシー、バスが主な移動手段となります。
ただ、モノレールについては主要となる那覇市内しか路線がないため利用するにも限定されてしまい、バスについても沖縄全土をカバーできるほど路線がありません。
タクシーを利用する手段も一応ありますが、毎回利用していては痛い出費となり悩みどころです。
こうした移動の問題があるため、移住する際には車がほぼ必須となります。
仕事をする際にも通勤には車がほぼ必須となるため、なければ働くことは難しいのが実情です。
このとき、バイクや自転車などがあれば、住む地域によっては困ることはありません。
住む地域により賃貸・分譲は高い
沖縄に限ったことではありませんが、住む地域によって賃貸料や分譲住宅の購入費は高くなります。
特に、アクセスの良い那覇市周辺は県内でも賃貸・分譲のどちらも高めで、毎月の給与額からしてみれば痛い出費となる可能性があります。
しかし、探せば安い物件はあるので予算に合わせて選ぶことは可能です。
例えば、独身者におすすめできる賃貸の間取り1Kであれば、那覇市内でも新築で共益費込み6万円以下で契約できる物件が多数あります。
駐車場代は5千円~1万円など様々ですが、これについても詳しく探すことで掘り出し物を見つけることはできます。
一方、家族向けの賃貸物件については3DK・3LDKで探すと、築年数によって大きな差があるのが実情です。
築年数が20年以上の物件であれば、月6~7万円の駐車場代込みで借りることは意外とできます。
ですが、築年数が新築や10年以内となると月10~20万円、もしくはそれ以上でなければ借りることはほぼできません。
あくまで那覇市内での物件事情ですが、賃貸・分譲のどちらにしても、家族向けの物件は築年数により高額となります。
食品類などは若干高め
沖縄県は本州から遠く離れた位置にある島なので、何を運ぶにしても飛行機や船なくして成り立ちません。
そのため、県外から運ばれる食品類についてはどうしても本州と比べて高めとなります。
県外から運ばれる食品類については、空輸あるいは海上輸送による費用が上乗せされるため、本州では100円で購入できる商品でも、沖縄では120~150円で販売されていることは珍しくありません。
これは食品類だけではなく、何を買うにしても基本的に割高になると認識しておくことが重要です。
なお、沖縄に移住を検討している30代の方が気を付けておきたいことは、日頃から常備用としてインスタント食品・水など最低限の備えは必ずしておくことです。
実のところ、沖縄はよく台風が上陸するため、交通機関の停止、ライフラインの寸断などが意外と発生しやすい傾向にあります。
そうしたとき、台風の中で買い物に行くのは困難であり、仮にスーパーなどにたどり着いてもほぼ売り切れています。
さらに、台風が上陸すると食品類は一気に価格が跳ね上がるため、余計な出費となりかねません。
こうした沖縄ならではの問題があるため、移住する前に理解しておく必要があります。
沖縄へ移住を検討する30代が仕事を探す方法は3通り
ここまでの内容を理解したところで、沖縄へ移住を検討する30代の方が次にするべきことは仕事探しです。
このとき、どのようにして仕事を探せばいいのでしょうか。
これについては、以下の3つの方法で仕事探しをすることができます。
- ハローワークを利用する
- 転職サイトで検索する
- 転職エージェントから紹介を受ける
詳しくは、以下でご紹介をしていきます。
ハローワークなら地域的な求人を探しやすい
沖縄への移住を検討している30代の方が仕事を探すとき、現地のハローワークを利用することで仕事を探すことができます。
沖縄県内にも各地域にハローワークが設置されており、「ハローワーク+那覇」「ハローワーク+沖縄」など、ハローワークの後に「地名」を入力することで所在地を検索することができます。
ハローワークで求人を探すには、職員へ直接相談をしたり室内に設置されているパソコンを利用することで見つけることが可能です。
なお、直接ハローワークに出向かなくてもwebサイトから求人検索をすることもできます。
地域的な企業からの求人が豊富にあるため、住む地域の近くで仕事先を見つけたい場合には、ハローワークは役立つことでしょう。
ただ、ハローワークは利用者と一緒で企業側も無料で求人掲載ができるため、優れた企業の求人は期待できません。
中にはブラックな求人が紛れ込んでいることもあるため、利用する際には注意が必要です。
転職サイトは情報が豊富
インターネット上から簡単に求人検索ができる、転職サイトを利用することで沖縄の仕事を探すことができます。
転職サイトに登録すると、様々な業種・職種の求人情報を調べることができ、直接応募をすることも可能です。
ただ、転職サイトは求人が豊富にありますが、多すぎて自分に適した求人を見つけられない可能性があります。
また、企業ごとに応募書類の作成やスケジュール調整をする必要もあるため、手間だと思われるかもしれません。
転職サイトは気軽に求人情報を集めることができる一方で、自分に適した求人を探したり、応募をする際には返って手間となるデメリットがあります。
転職エージェントはサポートが手厚い
転職エージェントを利用すると、独自に保有する求人の中からあなたに適した案件を探して紹介してくれます。
転職エージェントが保有する求人は、誰もが閲覧できる転職サイトやハローワークではほぼ出回ることのない非公開求人です。
非公開求人の中から、転職のプロであるキャリアアドバイザーが最適な求人を探して紹介してくれるため、ミスマッチが起きにくいメリットがあります。
さらに、キャリアアドバイザーは転職に関わる全てのことをサポートしてくれるので、効率的に仕事探しに集中できます。
具体的には、「応募書類の書き方のアドバイスや添削」「模擬面接の実施」「労働条件の交渉」など、あなたの希望条件に合う企業へ転職できるように、手厚いサポートを受けることができます。
沖縄へ移住を検討する30代は事前に現地状況を把握し仕事探しをする
沖縄への移住を検討する30代の方は意外と少なくありません。
海のキレイさに惚れたり過ごしやすい気候に魅力を感じたなど、さまざまな思いを胸に沖縄への移住を検討するのです。
ただし、住み慣れない地域で生活をするためには、仕事探しも含めて現地の状況を把握しておくことが重要です。
具体的には、沖縄の平均年収、盛んな仕事、住宅や食品類の事情など、前もって把握しておかなければ困ることもあります。
こうした沖縄で生活をするために最低限必要となる情報を把握しておくことで、あなたに合った方法で住む地域の検索や仕事探しをすると、スムーズに移住ができるようになります。
転職活動を行う30代の方の多くは転職エージェントを利用しています。
もし一人で転職活動を行うと、求人探し、履歴書の作成、面接対策、労働条件の交渉など、転職に関わる全てを自分で行う必要があるからです。
それに比べ、転職エージェントを利用すると、キャリアや転職活動に関する専門的な知識と豊富な経験を持つキャリアアドバイザーが全面的にサポートしてくれます。
なお、30代の方に適した転職エージェントの情報を以下にまとめているので参考にしてみてください。