毎日朝早くから深夜まで残業をして働き、家では軽い食事とお風呂に入って気絶したようにすぐ眠る。
このように、仕事が激務であることから働くだけの生活を送っている30代の人はたくさんいます。
ひどい場合は、週に1回の休みも取ることができず、朝から深夜まで働き続けている人もいるのです。
当然ながら、こうしたほぼ働くだけの生活を毎日送っていれば、いずれは体調を崩して働くことすらできない状態になりかねません。
これについては、当の本人も理解している場合が多く、現状を改善したいと考えているのです。
このとき、仕事が激務で満足に休むことのできない状態から、どのようにして抜け出せばよいのでしょうか。
そこで、仕事が激務で限界近い30代がそのまま働き続けることで起こりうる問題と、現状を改善する方法を解説していきます。
仕事が常に激務な30代に起こりうる問題
仕事が常に激務状態になる30代の人は、当然ながらさまざまな起こりうる問題があります。
具体的に、以下のような問題は高確率で発生する可能性が高いです。
- 睡眠不足で健康を損ねる
- ストレスから八つ当たりをしがちになる
- 独身者は結婚が難しく、既婚者は家庭を犠牲とする
詳しくは、以下でご紹介していきます。
睡眠不足で健康を損ねる
まず、仕事が激務すぎる30代の人の多くは、睡眠不足により高確率で健康を損ねる可能性があります。
睡眠に詳しい医師や専門家によると、人間が健康な状態を保つためには1日に6~8時間の睡眠を推奨しています。
睡眠は、全身の機能において重要な役割を担っており、ストレスの軽減や免疫システムの低下防止、認知機能を正常に保ち血圧の上昇を抑える役目などを担っているのです。
しかし、仕事が激務状態にある30代の多くは余裕ある睡眠時間を確保できていません。
仕事により多忙を極めると、多くの人は真っ先に睡眠時間を削り業務にあたるからです。
そのため、睡眠時間を限界まで削って毎日朝早くから深夜まで働き、月の残業時間が200時間を超える人も中にはいます。
こうした状態は、睡眠不足であることは言うまでもなく、長く続くと健康に重大な影響を及ぼし働くことができなくなる可能性もあるのです。
なお、睡眠不足は認知機能に重大な障害をきたし、物事を思い出したり新たに覚えることが困難になります。
仕事での場合はミスが目立つようになり、あなたの本来あるべき能力を最大限発揮することができずに質ばかり低下してしまいます。
その他、ストレスから体と心に大きな負担をもたらし、うつ病を発症するリスクも高くなるのです。
そして、残念ながら最後には、激務を理由に自殺をする人が一定数存在してしまうのが実情です。
ストレスから八つ当たりをしがちになる
仕事が激務すぎると、現状の不満からつい言動が乱暴になったり、理不尽にストレスをぶつける行為をしてしまう30代の人がいます。
中には、イライラを抑えることができずに物に当たる人もいるくらいです。
つまり、仕事が激務すぎると直接関係のない人や物に当たる、「八つ当たり」をしてしまいがちになるのです。
もちろん、激務とは関係なく、自分が何かを失敗したり注意をされたりしたことから怒りやストレスを感じ、そのまま無関係な人へ八つ当たりをする人もたくさんいます。
実は私もこうした経験がありまして、あまりにも仕事がうまくいかなかったり理不尽な対応をされたとき、物に当たることをしたことがありました。
情けないことに、時には同じ職場で働く同僚や、上司にさえ立てついたこともあったくらいです。
どうしようもなく、怒りやストレスを感じて抑えることができなくなったとき、人は物や無関係な人間に八つ当たりしてしまうこともあるのです。
こうしたことは、仕事が激務状態にある人に起こる可能性が非常に高く、どうしても現状のつらい状況によるストレスや怒りから、八つ当たりしてしまう人間になってしまうことがあります。
独身者は結婚が難しく、既婚者は家庭を犠牲とする
仕事が激務で忙しい30代の人は、ほぼプライベートな時間を確保することはできません。
このときに問題なことは、独身者は結婚が難しい状況にあるということです。
もちろん、近年ではさまざまな人生の歩み方を考え送る人が増えてきたため、結婚せずに独身を貫く人もいます。
ただ、結婚意欲のある人にとってはプライベートな時間を確保できないため、出会いを求めることは非常に困難です。
仮に、結婚を意識してお付き合いする異性の方に出会えたとしても、相手の方と過ごす時間を確保できなければ、結局別れてしまう人が多い傾向にあるのが実情です。
そして既婚者については、高確率で家庭を犠牲にしてしまいます。
パートナーの方と、ほぼ同じような仕事のあり方で毎日生活しているのであれば、まだマシなのかもしれません。
お互いの仕事に理解があるからです。
ですが、パートナーとの働き方がまったく異なるのであれば、家庭を犠牲にしている可能性が高いと言わざるを得ません。
特に、子どものいるご家庭では満足に触れ合うことも成長を見届けることも難しく、急な体調不良にも対処してあげられないことも。
このように、仕事が激務すぎるとパートナーや子どもに多大な負担をかけることになるため、既婚者の方は高い確率で家庭を犠牲にしてしまっているのです。
仕事が激務で限界を感じる30代にできる対処法
上述のように、仕事が激務すぎる30代の人にはさまざまな問題が起こりうる可能性があります。
そうしたとき、現状に限界を感じて改善したいと考えている人はどのような対策を練り実行に移せばいいのでしょうか。
これについては、以下で詳しくご紹介をしていきます。
職場の先輩や同僚にストレスの解消法を聞いて実践する
まず、仕事が激務で限界を感じている30代の人が最初に実践できる改善策の一つが、同じ職場で働く先輩や同僚にストレスの解消法を聞いてみることです。
基本的に、激務な職場で働いている場合、あなただけではなく周りで働く従業員も同じくらいに忙しいはずです。
このとき、「どのようにして心に余裕を持つことができるのか?」を聞いてみるのです。
仕事を理由に限界を感じている人のほとんどは、心に余裕のない状態にあります。
そのため、ストレスばかりが大きく溜まり、更に余裕のない状態へ追い込むことになってしまうのです。
そうしたときは一人で考え込まず、まずは先輩や同僚はどのようにして心に余裕を持つことができているのかを聞くことで、ストレスの解消に繋げることができることもあります。
特に、先輩はあなたより長く激務の中で仕事に従事してきている実績があるため、何かしらのストレス解消法を持っている可能性が高いです。
こうしたことを参考にして実践すると、息抜きとなり心に余裕を持つことへ繋げることができるようになります。
もちろん、あなたが好きなことを実践することでも、ストレスの解消となり心に余裕を持つことができるようになります。
例えば、動物と触れ合うことが好きであれば手軽に動物動画を見て癒されたり、音楽を聴くことが好きなのであれば1時間に1曲聴いてリラックスする。
このように、あなたが好きなことを短時間でも実践してこまめに続けると、ストレスの解消となり心に余裕を持つことができるようになります。
敢えて余裕ある職場へ異動を申し出る
現在の職場は仕事が激務すぎるのであれば、敢えて職場異動を申し出ることで現状を改善できる可能性があります。
どのような企業に働いているかにもよりますが、花形の部署に在籍していることから激務である場合、ランクを一つ落とすような部署へ異動を申し出ると忙しさを改善できる可能性があるのです。
忙しさが改善できれば時間に余裕ができ、家族と一緒に過ごしたり、プライベートを楽しむことができるようになります。
ただ、勤める企業によってはこれ以上の出世が期待できない可能性もあります。
もちろん、必ずではありませんが、敢えてランクを落とすような部署へ異動してしまうとその後の出世に影響しやすくなるのです。
ですが、ここで重要なことは「何を優先させるべきか?」と言うことです。
出世を目指すのであれば、現状を維持する必要があり、余裕ある働きを求めるのであれば出世や評価を多少犠牲にしても優先する。
こうした、あなたにとって今一番大事なことを最優先に設定して行動すると、激務状態の仕事から解放されることもあります。
ちなみにですが、企業体制に問題のあるブラックな会社で働いている場合はこの限りではありません。
私はブラック企業に3社転職して勤めたことがありますが、会社の経営方針自体にそもそも問題があれば、職場異動をしたところで現状を改善することはほぼ不可能です。
そのため、ブラック企業に勤めている場合は現在の会社で改善策を練るのではなく、見切りをつけて転職を検討する方が最も良い対策となり得ます。
思い切って退職することも重要
あまりにも仕事が激務すぎる会社で働いているのであれば、思い切って退職することも時には重要です。
実際のところ、朝早くから深夜までほぼ休みもなく毎日働きていると、月の残業時間は200時間を優に超えてしまいます。
そうしたとき、プライベートどころか睡眠時間すらまともに確保することはできません。
先にもお伝えしましたが、人間が健康な状態を保つためには1日に6~8時間の睡眠を推奨しています。
このとき、30代の年齢であれば何とか月200時間以上の残業をしても耐えれる人がいるかもしれません。
ただ、30代でも耐えれない人は大勢いますし、仮に耐えられたとしても今後40代、50代と年齢を重ねると、体力的にも現状維持は難しいのが実情です。
そのため、30代のうちに一度退職をして、今後の生き方を見直す選択も時として必要となります。
もちろん先の不安もあるでしょうが、体調を崩し働けなくなっては意味がありません。
私がかつて勤めていた会社での話をしますと、仕事を頑張りすぎた影響からうつ病を発症し、休職して治療に専念するも復帰が叶わなかった社員を数名見たことがありました。
うつ病はすり傷のようにすぐ良くはなりません。
適切な治療を何回も受けて時間を費やす必要があるため、年単位で様子を見なければいけないこともあるのです。
このような状況を未然に防ぐためにも、仕事が激務で限界を感じているのであれば、30代の間に一度退職をして自分を見つめ直す行動も必要となります。
仕事が激務の30代は転職のプロにキャリア相談をしてみる
仕事が激務な30代の人が、現状の働き方から抜け出したいと考えたとき、転職のプロへキャリア相談をすることで改善策を練ることもできます。
転職のプロとは、転職エージェントに在籍するキャリアアドバイザーを指すのですが、現在の仕事状況を相談することでアドバイスをもらうことができるのです。
よく、転職エージェントは「転職する人が利用するもの」と考えがちになるのですが、実は仕事の相談だけでも利用ができます。
実際のところ、職場の従業員や家族、親しい友人に仕事の相談はしにくいこともあります。
特に、大手企業に勤めていたり高年収な人ほどデリケートな問題となるので、中々相談しにくいものです。
それに比べ、キャリアアドバイザーはキャリア相談を度々行なっていることから知識が豊富であり、総合的な判断のもと客観的な意見を述べてくれます。
第三者へ情報が洩れる心配もないので、あなたが思う有りのままの現状を安心して詳しく相談することも可能です。
もちろん、現状の改善のために転職前提で利用をすると、手厚いサポートのもとあなたに適した求人を紹介してくれます。
ただ、キャリア相談だけでも利用はできるので、まずは現職で改善できる方法を試したい場合には、キャリアアドバイザーはあなたの良き相談相手となってくれます。
仕事が激務で限界近い30代は人生の目標を再設定して行動する
日本に限らず、激務な仕事状況の中で毎日朝早くから深夜まで、ひたすら働き続けている30代の人は少なくありません。
そうしたとき、中には現状の働き方に限界を感じ、どうにかして改善したいと考える人もたくさんいます。
どれだけ好きな仕事に携わることができたり、生活のためとはいえ、あまりに激務すると心に余裕を持てないため改善したいと考えるのです。
もし、激務な仕事に耐えて頑張り続けても、いずれは体調を崩し働けなくなる可能性は非常に高いです。
そのため、現状のつらい状況を改善するためにも、まずは人生の目標を再設定して行動する必要があります。
例えば、「社会的地位を手に入れる」「年収を上げる」「家族と過ごす時間を得る」など、一度人生の目標を再設定し、あなたは何を求めて働くのかを改めて考え直すことが重要です。
こうしたことを考えるだけでも、自ずとどのような改善に向けた行動に移せばいいのかを見いだせることもあります。
あるいは、本記事での記載内容を試すことで、改善に向けた取り組みを行うことも可能です。
立ち止まっていては、今を変えることはできないため、まずはできることから行動に移すようにしてみてください。
そうすることで、あなたに最適な未来を掴むことへ近づくことができるようになります。
転職活動を行う30代の方の多くは転職エージェントを利用しています。
もし一人で転職活動を行うと、求人探し、履歴書の作成、面接対策、労働条件の交渉など、転職に関わる全てを自分で行う必要があるからです。
それに比べ、転職エージェントを利用すると、キャリアや転職活動に関する専門的な知識と豊富な経験を持つキャリアアドバイザーが全面的にサポートしてくれます。
なお、30代の方に適した転職エージェントの情報を以下にまとめているので参考にしてみてください。